以前に、発音上は同じ場合に多様なパッチムや二重パッチムはなぜ必要なのか?と、韓国人の韓国語の先生に聞いた。
すると「考えたことがないので、大学の先生に聞いておく」と言ったので、もうその先生には教えてもらわないことにした。
(漢字がわからない上に、ハングル表記の詳細な理由もわからないで語学の先生をするのが間違っていると思うんだけど。(;゜ロ゜)
その後さらに約一ヶ月、韓国語を勉強していたら、なぜなのか、わかった。
次に来る助詞とつながって右スライド読みするとき、どんな音が現れるかを詳細に見ていくと単独では同じ音に聞こえるパッチムにも実は多様性がある。
それに気づいた昔の「訓民正音」を作った人たちが、単語自体の中に多様なパッチムを忍び込ませたのだ。
さらに、同じく助詞につないだとき、単語自体の中にパッチムが残った上に右スライド読みになるパッチムも別にある場合は、二重パッチムが必要になる。
そのことも「訓民正音」を作った人は見抜いたので、二重パッチムの単語を作ったのだ。
話すときには助詞とつないで話している。
その多様性から、助詞を確定した形で取り出すと、単語自体の中にパッチムの多様性を忍ばせることになる。
しかし、韓国人の先生は20何年間、韓国語を話していて、僕に質問されて初めてそれについて考えたのか?
これは韓国語を学び始めた初心者に三日目ぐらいに教えるべきだ。
でないと、理屈がわからないで、混乱する。
事実、ぼくは三日目ぐらいにこの問題に突き当たって混乱し、その後誰に聞いても、誰も、なぜなのか教えてくれないので、自分でなぜなのか突き止めるまで、???だったのである。
もぉー。
後記
ようやっと歴史的な調べがつきました。
二重パッチムの必要性は、1932年に朝鮮語学会と朝鮮語学研究会が公聴会で議論したとき、朝鮮語学会側が主張したものだそうです。
その論拠は、助詞を一定のものに統一できるというもので、先日、僕が書いたのと同じ理由ですね。
では、このときまでは、二重パッチムでこう書くというのは確定していなかったわけか。
1932年か。古い話ではないなあ。まだパラ読みなので、ハングルの歴史をもうちょっとちゃんと調べてみます。
そして1933年にハングルの正書法統一法案が出され、このときにちゃんと研究して統一しておいたおかげで、今でも南北朝鮮にハングルの書き方に大きな差違がないそうです。
偉大な会議だったんだなあ。