放課後児童デイのバイト。
今日は、繰り下がりを含む引き算でつまずいている子がいたので、とても、モンテッソーリ教材が手元にほしかった。
N中学校での僕の支援担時代に、支援学級の予算でオランダから輸入したモンテッソーリ教材がまだあるはず。
もったいないことには、誰も使い方を知らないので宝の持ち腐れになっているはずなのである。(・_・;)
二年生の子が劇の脚本を書いていた。
クラブの何人かが同時に書いていて、どれが上演に向けて選ばれるかわからないらしい。
彼女の脚本は、進路の決まっている女の子ふたりと何も決まらない女の子の会話で始まっている。
医者になるとはっきり決めている子が説教で卒業まであと一年と三ヶ月、ということはあと何日しかないのよ。どうするつもり?というくだりがあった。
ここに、「ということはあと何時間よ、ということはあと何分よ、ということはあと何秒よ、あ、といっている間にもう何秒たってしまったわ。一刻の猶予もないわよ!」と早口でいれることにしたら、(^0^)をとれるよと言うと、「そうする!」と言って、メモしていた。
で、結局、進路はどう決まるの?
絵本作家。
へえ、僕は絵本作家だよと言って、児童デイの本棚の『ええぞ、カルロス』を見せると「ええええええ」と目を丸くしていた。
で、どうやって絵本作家に決まるの?
小さい頃書いていた絵本を妹が見つけて、絵本作家になりたかったことを想い出すとのことだった。
うーん。仕掛けがいるなあ。
仕掛けですか?
ただ見つけて、というのでは山がないから、ひとつは仕掛けがいるよ。たとえば、絵本の登場人物たちが出てきて、もっとたくさん絵本を書いて、私たちの友達を作ってと言うとか。
なるほどぉ。
それは僕のアイディアだから使わないで、何か他の仕掛け考えて。
書きかけの絵本にする。
うんうん。
その登場人物たちが出てきて、続きを書いてくれないと、どうしていいか、わからないと言うことにする。
そうか、そのことと、進路の、生きることの続きが重なるから、いいね!
わあ、それ、いい。メモ。メモ。・・・それで何か証拠が残っていたことにする。
夢だと思っていたら、朝になったら、枕元にその書きかけの絵本がある。
それいい。でもファンタジーはダメって言われる。
えええ。いいよ。別に。続きは自分で実際にこの世でやるんだから、いいんだよ。
何の理由もなく、魔法で解決するのは、ダメだけど、ファンタジーにヒントをもらって、自分で主人公がやると決めるなら、それはいいんだよ。
そうか。
ぜひ、いい脚本を書いて、成績優秀な子たちのではなく、この子の書いた脚本が選ばれてほしいものである。
(バックにプロはちょっとズル? でも、ほとんどその子が自分で言ったんだよ。)(^0^)