誰か
僕の心臓を
真っ二つに切り裂いて
石の卵を
抜き去ってくれ
こんなものかかえたまま
何十年も生きていけるはずないじゃないか
僕には愛するひとがいたはずなんだ
こんなものかかえたまま
音楽を聴いたって
こんなものかかえたまま
夜の海で泳いだって
はるか彼方の
シリウスに向かって
助けてくれ!
って
叫ぶしかないじゃないか
(10代の詩シリーズ。
あの頃はいつもアナハタチャクラの真ん中に
石の卵が詰まっていた。
シッダメディテーションで
アナハタチャクラが爆発してから
見当たらなくなった、あの石の卵。)