電動車椅子の旅には基本的に飛行機より、フェリーやクルーズが便利だ。
飛行機なら、格安チケットの会社は原則冷たいから使えないし、主要航空会社でもあらかじめ届けなければならないことが多い。
折りたたんだときのサイズ、バッテリーの種類(火災関連)など。
空港で荷物に預けると、会社の小さな手押しに乗り換えるので、ふだん漕いでない僕は買い物するにもヘトヘトになる。
卑近な話になるが、障碍者割引率は小さく、正規から障碍者割引するより、ツアーなどを皆と同じ料金で利用した方が安い。
船なら、自分の電動車椅子のまま乗れる。
ある程度以上の規模なら、エレベーターがあるし、売店、食堂、イベント会場など好きに行ける。
車椅子スペースとベッドがあるタイプを予約しても、交通機関割引適用で、身体障碍者手帳運輸1種の僕なら半額だ。
ホテルに泊まれば、障碍者割引などないわけだから、高い日に船にベッドを確保するのは、テクニックとなる。
前回の旅で札幌で泊まっていたゲストハウスは、平日連泊なら、一泊2000円だったが、週末なら5000円になる。
それなら、週末に10000円のグレードの船室で移動すれば、半額の5000円で移動と宿泊がまかなえる。
ビデオシアターの映画は決まっていて、サービスのいい飛行機のように選ぶことはできないが、見たことないものなら、何かの縁だろう。
ビンゴ大会などで当ることもないではない。
あと、船内ショーは、基本的に裏ぶれているけど、その場末の芸人がこうして生きてます感が好きかも。
客少なっ!
新潟のこのおっちゃんは、北海道、秋田、新潟、降りないで敦賀、折り返して新潟の間に何度もライブをするという。
あんまり、味のないボーカルだった。
自分で準備して、ライブして、片付けるのに三枚のTシャツが汗だくになり、×ライブ数、行き帰りで合計何枚のTシャツがいる。
何枚しか持ってきてないから、たぶん今夜コインランドリーにいますというMCと、伸びのないボーカルの哀感が、そそった。(・_・;)
別の人だが、前に北海道に行ったとき、船で見た催眠術ショーに僕は全然かからなかった。
なぜ、僕はかからないか、話し込んだのと、車椅子だったので、顔見知りになった。
その人が、大阪の日本橋の四つ角で、通行人に催眠術ショーをしているのに会ったことがある。
あっ、あっ、と互いに指差した。
仕事中だった彼はちょっと待っていてくださいと話すつもりだったようだったが、僕はそこまでの用もなかったので、
がんばってくださいねと言って去った。
サバイバルだなと思った。
北海道からの船は自販機ですら、北海道をブランドにしてるのも面白い。