様々な質問に答える
私の類型を決めてもらう
心理テストの名のもとに
占いの名のもとに
医学の名のもとに
なんであろうと同じだ
人は自分を理解したくて
そんなものをちょっとやってみるのか
誰かに自分を決めてもらいたいのか
自分で自分を決めてはどうなのか
私の類型を他者が告げるなどということは
余計なお世話だと思わないのか
続々と現れる新手のテストが
街に
ネットに
病院に
氾濫する
自分の類型を決定してもらった人々は
安心したのか
余計に不安になったのか
浮かない顔で小首をかしげている
そう その小鳥のような疑問符にこそ
私はそのまま留まりたい
私は私がわからない
私はあなたがわからない
私は世界がわからない
だから私は詩を書きつづける
この本当の世界に生きる綱渡りは
一瞬の油断も許してくれはしないよ
類型なんかは
何の護符にもならないんだ
さあ・・・