「あかん」「あきまへん」という大阪弁を文法的に説明すると感心されたけど、こんなん大阪の国語教師やったら誰でもわかってなあきまへん。
「あかん」を品詞分解すると、「あく」という動詞に始まるのがわかります。
動詞「あく」を打ち消しの「ず」につなぐと「あかず」。
「ず」につながる形は未然形だから、未然形が「あか」。
未然形がア段なら四段または五段活用と中高で教えています。
「ん」は、打ち消しの助動詞です。
「あく」は、埒が明くの明くに近いと考えるとわかりやすいです。
「あかん」は、埒が「明かない」に非常に近いです。
「あきません」は、同じ「あく」が「ます」という丁寧の助動詞につながっている。
「ます」につながるのは連用形。「あき」は「あく」の連用形です。
「あきません」でも軽い大阪弁ですが、「あきまへん」はもうちょっとこてこて。
「ませ」は、「ます」の未然形、「まへ」は、「まふ」の未然形です。
未然形から打ち消しの「ん」につながって、「あきません」、「あきまへん」。
同じ意味ですが、「まふ」で丁寧にするのは、「ます」で丁寧にするより、こてこてです。