言わずと知れた名作。
初めて読みます。
過去最高クラスのネタバレ注意報。
これはギャグ。いっつあぎゃぐストーリー。
this is a comedy adventure.
冒頭から面白さが滲み出てる、ドラクエとか好きだとハマりそうな作風ですね。
もう、スタートから勘違い甚だしいドンキホーテ。
妄想がすごい。
いやしかし目も当てられないほどです。
読み進めば進むほどこっちが申し訳なくなってくる。
すいません、悪気はないんです、って心の中でこっちが謝っちゃう。
なんだろう、周りが見えなくなって、自分の信じるものしか、自分の都合のいいように受け取って進んでいく。極端に書かれているけど人間の怖い一面を表してます。
ロシナンテも、名前からして名馬。ファルシオンとかパトリシア的なドラクエにも登場しそうな名前。
しかしこちらも発情してえらいこっちゃ。サンチョが1番まともか、でもドン・キホーテについて歩いてるようじゃ同じ穴のムジナか。宿の支払いもしないし。突然人の群れも襲うし、盗賊なんじゃないかと思われることでしょう。
その後もまぁまぁ珍道中を繰り広げる。
と思えばサンチョのたくましき尻を3,300回鞭で打つことになるとか、突如サンチョが拷問に合うかのような恐ろしい展開。
え、なんでいきなり?
ドン・キホーテも打つ気なんかい。
同情しちゃいます。
そんなサンチョが島の領主になるという時にドン・キホーテがサンチョにした助言はまとも。
睡眠はほどほどに、健康は胃から来るから昼は少なく、夜はもっと少なく、酒は控えめにしろ。
しかしサンチョは覚えられない。
つめをのばさない、人前でゲップをしないくらいしか覚えられないから書きつけておいてくれと。
そんなこんなで領主もやめて、決闘で負けた挙句に帰郷した2人の物語はあっけなく幕をとじる。
そしてドン・キホーテは自らを狂人だったとサンチョたちに話はじめ、自分の気を狂わせた騎士道物語など読むな、などと言い残し息を引き取る。