痛み行動とは、チア三を訴える、顔をしかめる、頻回に病院に行く、仕事を休む、すぐ横になりたがるなど、痛みに伴う随意的行動
慢性疼痛では、痛み行動に対する周囲の反応によって規定されるようになる。したがって、痛み行動に対して報酬が与えられる条件下では痛み行動が増強いs、中立的な反応においては痛み行動が減少する
患者の痛み行動に対する周囲の関わりを漸減させて最小限度にし、活動に対する関わりを漸増することで活動性を改善し、QOLを高める
慢性疼痛患者における認知のゆがみパターン
⑴全か無か思考、二分割思考→状況を連続的に捉えるのではなく、良い、悪いなどの2つの極端なカテゴリーでとらえる
⑵破局視(否定的予測)→現実的にありそうな可能性を考慮せず、未来を否定的に予測する
⑶マイナス化思考→自己の経験、功績、長所などを肯定的に捉えず不合理に無視するか、否定的に捉える
⑷感情的理由づけ→自己の感情のままに、それが事実に違いないと思い込み、それに反する根拠を無視する
⑸レッテル貼り→より合理的な根拠を考慮せず、自己や他社にたいして 固定的で否定的なレッテルを貼る
⑹拡大視/縮小視→自己、他者、状況を評価する際、否定的側面を不合理に重視し、肯定的側面を不合理に軽視する
⑺心のフィルター(選択的抽出)→全体像をとらえるのではなく、一部の否定的な要素だけに過度に着目する
⑻読心術(心の読みすぎ、先読みの誤り)→他のより現実的な可能性を考慮せず、他者が考えている内容を自分が分かっていると思い込む
⑼過度の一般化→些細な否定的な現象や出来事を一般化し、すべて当てはめようとする
⑽個人化と責任の押し付け→否定的な出来事に対する過剰な自己責任の意識、または他社への過剰な責任の押し付け
⑾『べき』思考→根拠なく自己や他社は「こうするべきである」と決めつけ、そのようにしないことを罪悪視する
⑿トンネル視→否定的な出来事ばかりに着目し、肯定的な出来事を認識できない