赤十字救急法×応急手当普及員のキャンパーKobariです。
大型台風による甚大な被害がTVで報道されている中、一人暮らしの大切な親友Mと、然連絡が取れなくなった!
携帯の呼出はするのに全く出ない。 日中なのに何度電話しても全く応答がない。 電話を掛けると必ず数コールで電話に出る親友が何時間も電話に出ない。
オレは最悪の事態を想定して、車を親友宅に向けてフッ飛ばした!!
一時間後、親友宅に到着。
周辺の状況を見る限り、台風による被害状況は特になさそうだが・・・。
しかし、「あるもの」を見つけた途端、一番肝心の親友の安否について一気に不安感に襲われた。
なぜなら、親友のマイカーが駐車場に停めたままになっていたからである。
実は、訪ねた親友は自分よりも2回り年上の60代。
その60代の親友Mと最後に連絡を取ったのが一カ月前。
今朝から正午に掛けて何度も何度も電話をしているのに繋がらない状況。
そして、親友は室内で飼われている2匹のトイプードルと一緒に過ごしている・・・。
早く呼鈴を押して安否確認をしなければならない!
と思っても、いざ、自分がそういう場面に出くわすと躊躇してしまうこの現実・・・
悍ましいことをリアルに想像して動揺して躊躇してしまう。
鼓動が段々早くなってくる。
いつもは到着して呼鈴を押すと、プードルたちが吠え、親友Mが返事をしながら出てきてくれるが今回は・・・いつも通りちゃんと出てきてくれるのか?
意を決して呼鈴を押してみると・・・プードルの鳴き声が聞こえてきた!
そこで一気に心にスイッチが入り、激しく呼鈴を連打した!!!
名前を呼びながら呼鈴を連打した!!!
何処からか入れそうな場所はないか、異変はないか確認しようと、家の周囲を見て回わってはみたが、出入りできそうな場所も異変も異臭もなく、110番ダイヤル決意した、その時!
これまでの経緯を親友に話すと、意外な言葉が返ってきた・・・。
親友Mは大好きなウィスキーを2本空けながらも、激しい雨音や強風が気になり朝方まで寝られなかったらしい。雨が弱まってきた所で安堵した途端、猛烈な睡魔に襲われ、コールマンのダークテント内で力尽きて寝入ってしまったということだった。
この、ダークテントは文字通り暗闇を作り出せるテントで、太陽光さえも遮ってしまう仕様になっており、中に入ると真っ暗な状態の為、自らテントの外に出ない限り永遠に闇のままなのである。
親友Mは広くて立派な一戸建てに一人暮らしをしているのだが、アウトドアが大好き過ぎて、広い部屋がいくつもある家の中でキャンプ気分を味わう為に、テントで寝たり、ハンモックで寝たり、巨大なリクライニングチェアに布団を敷いた「リクライニング布団」で寝たりと、その日その時の気分で好きなスタイルで寝ていたりする。
いや~でも、本当に「永遠に目を開けない姿」になっていなくて良かった😭😭
ところで、この60代の親友Mは見た目や言動がとても若々しく、誰がどうみても60代とは思えない。何なら、40代でも十分通用してしまう程である。
肌もツヤツヤ、髪の毛は真っ黒(染めていない!)
非常に好奇心旺盛で人見知りも全くしない。 一緒に街に出かけると、誰にでも世間話を持ち掛けて親しげに話すのだが、余りに 楽しく会話をしているので、「知り合い?」と聞くと、
てな感じで答えるのなんて日常茶飯事である。
「ボクと会った人はみんなトモダチ!」 「アナタもそこのチミもトモダチ!」 「人類みな兄弟!」
こんな風に書くと、何やら怪しい新興宗教の勧誘活動のようだが、初めて会ったその日から無意識の内に初対面の相手を友達として接することが出来る彼のコミュニケーションスキルは正直、非常に羨ましいとさえ思ってしまう程だ。
しかも、本当にバカが付くほど超お人好しなので、普段交流がないご近所付合いの方や知り合いなどから、
「お金貸して」
と言われると、
「幾らくらいあればいい?このくらいで足りる?」
と、応えてしまうのである・・・😭😭😭
幸いなことに、年相応の一般常識をちゃんと持ち合わせているので、オレオレ詐欺に引っかかるようなことはない(と思う)が、知り合いにお願いされて貸したお金が、例え戻ってこなくても(実際に戻ってくることは殆どないのだが😭)相手を嫌いになったりしないのである(寛容過ぎる!!)。
また、止むを得ない理由で飼っている2匹のプードルについても我が子のように溺愛しており、その愛情っぷりも半端ではない。
・快適に過ごせるように、3台の高級エアコンを24時間365日点けっぱなし。 ・毎月のトリミング代にウン万円。 ・プードル専用の専用茶タンスには何十種類もの食事が常にギッシリ。 ・プードルが運動不足にならないように家中の部屋のドアを開けっぱなし。
因みにの親友M宅の間取りは、7LDKである(部屋の一つ一つが8畳~10畳もある)。
なので、毎月の電気代も半端じゃないのである!
このように書くとお金持ちそうだが、決してお金持ちではなく、年金暮らしである。
収入の殆どをプードルの為の光熱費、美容費、食費、医療費、衛生管理費に注ぎ込んでいるのである。
自分自身のことよりも、プードルにお金も労力も時間も注ぐ精神は神レベルである。
オレは、この親友にお金を借りたこともないし、借りようとも思わない。 こんなにピュアな心の持ち主と出会えるのはTVドラマや映画、マンガの世界の中だけであり、リアルで存在している人間と知り合えただけでも幸運なのかも知れないからだ。しかも、「本当の親友」とまで言ってくれるのである。 だから貸すことはあっても借りることはない。
人生60余年の親友Mは、その辺の学生さんよりも元気で行動力があるだけでなく、 多趣味で手先が器用で電化製品を改造してしまうスキルや、コミュニケーション能力がメチャクチャ高く、他者に非常に寛容で、ペットには最上の愛情を注げる男である。
こんな人間と一緒に居て嫌な気持ちになる訳がない! それどころか、一緒に居ると元気にさせてくれるのである!
また、同時に、親友Mのピュアな精神が、日常生活の中で徐々に汚れていってしまうオレの心を浄化させてくれたりもするのだ。
そんな訳で、親友Mが無事でいてくれて本当に良かったーーーー😭😭😭
あ、今思ったんだけれど、心配出来る親友が居るというのも幸せなのかも・・・ね。
つづく