以前、親戚から一時的に猫を預かったことがあります。
私は今まで猫を飼ったことが一度もなかったのですが、「どうせ窓際で日向ぼっこしながらじっとしてるんでしょ?余裕!余裕!」と安請け合い。
いや~、びっくりしましたね~~!!猫の身体能力を完全に甘く見ていました。
ものすごいスピードで部屋中を駆け回ったりカーテンに引っかかって降りられなくなったり、あちこちに飛び乗ったり家具の隙間に入って出てこなくなったり・・・。
慣れない家で元気がなくなったらどうしようなんて心配は無意味なくらい猫ちゃんの天下でした。
ずっと動きっぱなしで目が離せなくて、こっちがやっと落ち着けるのは猫が眠っている時だけでしたよ!
親戚に1枚だけで良いのでブログに載せたいとお願いして許可をもらった睡眠中の猫ちゃんの子供の頃の写真です。すごい寝相。
猫・最強!
猫が我が家に来て数日経過したある日のことです。
よく木に登って降りられなくなった猫ちゃんを助けようとして引っかかれたという爪3本線の傷をつけられるシーンがありますよね。
私もそれくらいの傷は覚悟していました。・・・が!まさか、予想外の事態が起こるとは!!
刺さったのです。爪が。プスっと。結構深めに。
猫の爪って、刺さるものなのですね~。あまりに見事に刺さったので一瞬痛みを忘れて「え?」と呆けてしまいましたよ!
でも次の瞬間に痛みを思い出して「痛い・痛い・血が出た~~」と騒ぎ出す私。
すると騒ぎを聞きつけた母が颯爽と殺菌効果のあるウエットティッシュを持ってきて丁寧に拭いてくれました。
・・・猫ちゃんの爪のほうを。
あと、猫のご飯はめちゃくちゃ厳選して人間から見ても美味しそうなものだったのに、私と父のご飯は聞いたことのないメーカーのレトルト激安パックを躊躇なく買い物かごに放り込んでいましたね。
母・最強!
ちなみに、母の代わりに私がご飯を作るということを一切しないので、父にとっては私がプチ強!・・・かも!?
あんなに小さかった猫も今では立派に成長した姿になっていて、結構お世話を頑張ったにも関わらず、私が触ろうとすると逃げるのですよね。
雑な図解で申し訳ないですが、こう「おい、猫背はどうした!?」と言いたくなるくらい見事に反り背で避けていきますよ!
そんな、もしかしたらちょっとだけ好かれていない可能性も否めなくもない(←嫌われているということを認めたくない悪あがき)私にも奇跡が!!
ちゅ~るを手に持った瞬間に突然猫をかぶったように猫ナデ声で猫ちゃんがすり寄ってくるではありませんかっ!
「そうでちゅか~。そんなに私のことが好きでちゅか~。」と、どう見てもちゅ~る目当てに来ているだけの成猫相手に赤ちゃん言葉で、さも自分が猫にモテているアピールをしだす残念な大人です。
猫ちゃんはちゅ~るに夢中で周りの皆はそんな猫ちゃんに夢中なので、私の必死なアピールも虚しくスルーされるだけなのですけども。
そんな、普段避けられ気味の人間にも猫が近寄ってくるという絶大な効果を発揮してくれるなんて凄いですよね。
ちゅ~る・最強!
ちゅ~るは無限ではありません。いつかは尽きてしまうものなのです。
ちゅ~るの切れ目が縁の切れ目。
無くなったと分かった瞬間に私を一睨みしたかと思うやいなや「フンッ」と鼻を鳴らして、そそくさと飼い主のもとへ甘えに行く猫ちゃん。
撫でられて喉をゴロゴロ言わせてます。私の撫では反り背で避けまくるくせに!!
もはや私がいることさえ忘れているかのような、ちゅ~るを持っていた時とは真逆のクールすぎる態度に、やっぱり猫が最強だなという結論に達しました。
そして父・最弱!