β版がローンチされてから特に下落が激しいALISですが、売る人がいれば買う人もいるわけで。
こうして、時とともにホルダーが入れ替わっているのですね。
昨年のICOに参加した人は、プロジェクトが有望かどうかを判断するのが、ほぼホワイトペーパーしかなかったわけです。
大抵どのICOもホワイトペーパーにはまるで夢のようなことが書かれており、読む人を高揚させるメッセージがあります。きっと、仮想通貨やブロックチェーン技術なら、ホワイトペーパーに書かれているような夢の世界が実現できるかもしれない、と期待を寄せるわけです。
その期待値がトークンを欲しがる人を増加させて価格に反映されます。
ただ、その期待値が下がった時には、欲しがる人が減っていくので、トークン価格も下落します。
ALISのクローズドβ版がローンチされたあたりから、トークンの下落が続いています。
ALISが配布されたことによるインフレもあると思います。
でも、実際にプロダクトができて、思い描いた期待値と現実とを比べることができるようになりました。
そこで、期待値が下がってしまった人が多かった、ということのほうが大きいと思います。
「思ったほどではなかった」という思いなのでしょう。
「クローズドβ版<期待値」と感じた人はトークンを手放したり、購入することを控えたりする人が出てきたのだと思います。
初期の頃からのホルダーは、だいぶALISを手放してしまったのではないでしょうか。
一方、最近ALISのことを知ったり、ICOには参加しなかったけれど、ずっと気になっていた人の中には、ALISを購入する側に回っている人もいます。
手放すものあれば、ひろうものあり、ですね。
初期の頃と環境が違うのは、ALISの具体的な情報がたくさん蓄積されてきたことです。そこから未来のALISがどのようになるのかを自分なりに予測している人もいるでしょう。
そして、新たな「期待値」が芽生えてきたりします。
今のトークンの価格よりもALISの存在が大きいか小さいか。
今の下落傾向の中でALISトークンを買っているのは、未来のALISの期待値が高いからでしょう。
クローズドβ版を見て、「これは結構、期待できるのではないか」と感じた層です。
「クローズドβ版>期待値」となっているわけですね。
または、「クローズドβ版」から見て、将来のオープン版に大きな期待を寄せる層です。
こうして新たな期待値が生まれて、現時点で未来に期待する人がトークンを購入していく。そうやってホルダーがだんだん入れ替わっていくのですね。
仮想通貨は価格の上げ下げが激しいので、ついついチャートが気になってしまうところです。
でも、コミュニティの育成には時間がかかります。もし運営側がトークン価格を上げよう対処療法に走ってしまうと、それは刹那的な価格上昇で終わってしまう可能性があります。
漢方薬を処方するように、じっくりと体質改善を行い将来の成長に欠かせない基礎体力を身につけていく時期だと思います。
トークンホルダーとしても「放置」しておくくらいが精神的にも有効だし、「放置」することができる程度の資金しか投入してはいけないと思います。
まだ小さな子供でも、基礎体力がしっかりできているならば、思春期から加速度的な成長が見込めると思います。
ALISを見つけた人は、そんな将来有望な小さな子供を見つけたようなものだと思っています。