人と会話をしているとき、極端な思考な人いませんか? 例えば、【それは絶対、必ず、100%、確実に、間違いない!】など、断定的な言い方をする人など。何かと、物事に対して白黒はっきりつけようとする。選択肢は2つまたは、全てこれが正しい!または間違ってる!と一色単に、まとめる人がいますよね。
なぜ、あぁいう偏った思考になるのか、そして、脳やメンタルにどんな影響があるのか解説していきます。
二元論とは
二元論(にげんろん、dualism)とは、世界や事物の根本的な原理として、それらは背反する二つの原理や基本的要素から構成される、または二つからなる区分に分けられるとする概念のこと。例えば、原理としては善と悪、要素としては精神と物体など。
先ほどのように断定的な言葉を使えば使うほど、他人対する共感能力が低下すると、米国の心理学研究でも明らかになっています。
創造的思考の人から、二元論人種を見た時、『なんて、閉鎖的な考えばかりするのだろう。もっと、幅広い考え方だってあるし、柔軟的な思考を持とうよ。』と内心思っていることでしょう。
二元論思考の人がエスカレートすると、精神疾患をかかえやすいと言われている。
パーソナリティ障害は、タイプによって、まったく異なった特徴を示しますが、根底には、共通する基本症状があります。それは、一言で言えば、「幼い心の状態」ということです。
さらに、彼らはある特徴的な思考を持っています。それは、白か黒か、常に両極端に考えてしまうのです。物事を白か黒か、善か悪かで、両極端に考えてしまい、中間がない二分法的思考は、部分対象関係が優勢なことによるものです。二元論でしか、意思決定ができないという、創造性や柔軟的な思考を持ちません。
また、パーソナリティー障害を持つ方は傷つきやすさのため、本当は「味方」になってくれている人も、些細なことで攻撃されたように感じ、「敵」に思えてしまいます。
性格で言うと、自意識過剰な人は要注意。自分が絶対的に正しいとうバイアスが強まって、他人の意見を柔軟的に聞けなくなります。主観が強く、客観的に物事を考えられず、一方的な言い方、決めつけが多くなります。
不安や恐怖を感じているときも、狭窄思考に陥ります。失敗したら怖いと思ってから、チャレンジできないとか、感情に支配され、思考が停止、行動できないときなど。
自意識過剰になるのは、メタ認知機能が上手く働いていないからです。メタ認知とは、自分の感情や思考、行動を客観的に考えたり、感情のコントロールにも司る場所でもあります。また、メタ認知は、他人の表情や態度を見て、自分の発言や振る舞いがふさわしいかどうかなど、自分をモニタリングする機能があります。
考え事や意見する際に、自分は、今どんなバイアスがかかっているだろうか?と、自分をモニタリングする習慣をつけてみましょう。
A or Bではなく、良いか、悪いかでもなく、どちらでもいいという、ゼロ地点を意識しましょう。
二元論思考は、ストレスが感じやすく、溜めます。また、うつ病患者によくおきる反芻思考(はんすうしこう)が圧倒的に増えます。過去に起きたことに対して『〜しておけば良かった。』など、終わった過去の出来事を無限ループさせてしまいます。
こういうパターンもあるし、こういう仮説もあるかもしれない、といった柔軟的な思考は、あらゆる選択肢があるのだから、解決手段も早く見つけられます。
🔻悪徳整体師、占い師、宗教家が使う洗脳テクニック
思考の狭さと、心の狭さはイコールなので、メタ認知機能を高める瞑想をやりましょう。
心に余裕ができ、リッラクスした精神状態、メンタルが安定すると、メタ認知機能も鍛えられます。
瞑想は、【今ここに】がテーマなので、過去や未来からくる不安に悩まされなくなります。考え方としては、良い、悪いを判断せず、雑念が浮かび上がってきても、何も評価をくださないと言うこと。
じーっと座って瞑想するのが苦手という方は、歩行瞑想をオススメします。
やり方は簡単です。
右足からスタートしますね。ゆーっくり歩きます。
①右足の裏面がカカトから爪先にかけて離れる感覚に意識する。
心の中で、【(右足が)離れる離れる。】
②右足が宙に浮いている状態を進んでいると意識する。
心の中で、【(右足が)進んでいる進んでいる。】
③右足のかかとが地面につく感覚に意思する。
心の中で、【(右足のカカトから)着いてる着いてる。】
④右足の裏面がカカトから爪先にかけて触れる感覚に意識する。
心の中で、【(右足が)触れてる触れてる。】
座る集中瞑想が苦手な方は、是非お試し下さい(^^)
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