ノーポジとは？　売らない、買わないという選択肢

ノーポジは『ノーポジション』の略語で、保有や売買をしないという状態のことを指します。

株式取引やＦＸなどでも使われている用語ですので、それらの取引がある人なら、聞き覚えがあるかもしれません。

基本的にはそれと同じ使い方をします。

【ノーポジをもっと詳しく！】

冒頭で書いた通り、仮想通貨におけるノーポジは「仮想通貨を持っていない」という状況です。

ノーポジスタンスを取る（取引を行わない）理由は、基本的に２つです。

＜目的の仮想通貨が値下がりしそう＞

これから手を出したいと思っている仮想通貨の価値が下がりそうな場合、「今買うよりは下がりきってから買ったほうが得」です。

そのため、わざわざ参入する必要がない、という立場です。

＜売ったときよりも高い値が付いており、かつしばらく横ばいになりそう＞

同じ通貨を売買しているうちに、売ったタイミングでの価格よりも高くなるということがよく起こります。

さらに上がっていく見込みがあるのであれば再度買い増すことも悪くありませんが、横ばいになりそうなものをもう一度買いなおすと、単純に損をすることになります。

ですから、無理に買わない、という立場を取るのです。

【ノーポジのメリット】

＜リスクはない＞

当然のことではありますが、相場が仮に爆下げしたとしても、仮想通貨を持っていなければ関係ありません。

＜相場動向を冷静にチェックできる＞

仮想通貨を保有していなければ、その動向を比較的冷静な目で見ることができます。

これから上がりそうか、それとも下がりそうかをしっかりと見極めることができる時間になります。

投資、投機先を決め切れていないのであれば、現金で手元に置いておいたほうが安全とも考えられるでしょう。

＜心臓に負担が少なくて済む＞

ノーポジ状態であれば、相場の上下動が激しくなっても一喜一憂する必要がありません。

現金しか保有していない状態であれば、精神的な大変さはかなり軽減されると思います。

【ノーポジのデメリット】

＜利益は得られない＞

こちらも当たり前ですが、リスクがない分、仮想通貨の売買益は手に入りません。

＜細かく刻んで稼ぐのには向いていないかも＞

ノーポジスタンスを連発するのは、細かく利益を増やしていくやり方ではあまり用いられません。

ちょっとでも利益が出そうな場合に買って、少し増えたらすぐ売って、というのを繰り返すほうが資産を増やしやすいのは事実です。

ノーポジは「確実に利益を取りに行く」前の段階で用いられやすい手法ですので、毎日ちょっとずつ増やしていく、という人ではあまり取らないスタンスといえるでしょう。

＜仮想通貨ならではのノーポジスタンスのデメリット＞

仮想通貨では振れ幅があまりに分かりにくいので、ずっと見守ることには意味がないのかもしれない、と個人的には感じます。

仮想通貨は値の振れ幅が極端で、突然１０倍近い価格になることもあれば、気が付いたら通貨自体が廃止になっているなんてこともあります。

ここが底値だろうと思ったところからまだ下がったり、下がり基調だと思っていたら突然暴騰していたり。

一般的な株式取引や外貨取引では考えられえないほどの価格のアップダウンがあるため、先を見通すことがかなり難しいと言えます。

慎重に利益を取りに行こうとしてノーポジスタンスのままでいると、いつまでも参入する機会を逃してしまうかもしれません。

【「分からないから」ではいつまでも参入できない】

上のデメリットの項目でも書いた通り、見守っているタイプのノーポジスタンスでは、参入のタイミングが分かりにくいと思います。

上下動が激しい仮想通貨トレードでは、１００％相場を読み切って行動するなんてことはまず不可能ではないでしょうか。

「上がるか下がるかわからないから」ではなく、「ここが一番下がったところ」と思って飛び込んでみるというのもいいのかもしれません。

【判断は個人次第、賢く選択して利益を上げよう】

ノーポジのデメリットを多く書いてしまいましたが、選択肢としてノーポジを利用することは、仮想通貨で大きく資産を増やしていこうとするときには必須な考え方になると思います。

特にこれから上がり調子になるかどうかが怪しい境目の時は、慎重に動静を見極めるというのも大事なポイントになるはずです。

人の流れ、価格の変動を外野から見守れるノーポジを賢く利用して、堅実に資産を増やしていきましょう。

あずまや

Twitter（個人）

https://twitter.com/azumaya_kk

Twitter（法人）

https://twitter.com/mugenseisaku