日々の学びを残していこうと思う。これからをどう見てどう生きるか考えるきっかけをもらえたので言語化したくなったということもある。戦略と戦術の違いから戦略の重要性を学び、戦略をどう練っていくか、どうすれば戦略を練れるかということについて、私が理解した範囲でしかないが残しておこうと思う。ご意見・ご指摘あればいただけると嬉しいです。
まずは、言葉の定義から考えてみたいと思う。
戦略
戦闘部隊が戦場で優位に立てるようにするための巨視的な策略であり、一連の戦闘における勝利を高次元で最大限に利用する術策である。
戦術
戦闘において勝利を得るために部隊を運用する術である
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
つまり、戦略 ∋ 戦術 という関係にあるということ。
戦争では、戦場をどこにするかで勝敗が決まってしまうこともある。味方には有利に、敵方には不利な戦場であれば勝利は間違いない。戦う場の設定をすることを戦略というらしい。一方、戦術は戦い方の設定といえる。兵糧攻め、奇襲、一点突破、挟撃などその戦場においてどう行動するかを戦術というらしい。
この戦略と戦術は視点の違いであるともいえると思う。戦略は抽象的なもの、戦術は具体的なものという言い方もできる。物事を見る場合、視点をあげてみること=抽象度をあげることで俯瞰したり統合することができるし、深堀してみること=抽象度を下げることでより具体的なものごとに分類分けすることができる。この視点の上げ下げで、戦場を決め、戦術を練ることができた側が勝利をおさめることができたのではないかと思う。
唐突にGAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)について考える。
なぜ、GAFAがBig4などと言われているかというと、大規模IT企業というだけではない。ITを駆使した社会基盤ともいえるサービスを通して、プラットフォーマーとなっていることが大きいと考える。
では、GAFAの戦略とはなんだったのか?
Googleは検索エンジンというサービスでしたが、地図検索、画像検索など検索するという対象を広げていきつつ、Gmail、カレンダー、翻訳、広告、動画などサービスを広げている。そして、Chromeブラウザ、Androidスマホによってサービスが連携し日常に溶け込んでいる。
Amazonは最初はネット上でリアルな本を売っていた。その後、音楽、ゲームとラインナップを増やしていき、物流センターも完備してより早くモノを届けることを始めた。そして、バーチャルな本も売り出し始めて、リアルからバーチャルまでその幅をどんどん広げていっている。
FacebookはSNSという個人と個人が繋がるサービスを展開している。繋がるためのグループ機能、安全にメッセージをやり取りするメッセンジャー機能、企業や著名人によるページ作成や広告などが作成できるFacebookページ機能などサービスを広げている。
最後にAppleは最初は洗練されたデザインや多くのフォントでもって高い表現が可能なパソコン事業があった。のちにMicrosoftにシェアを奪われることになるが、事業が低迷しつつもジョブズによって再度MacOSが人気となる。そして、iPodで音楽を持ち運ぶことで新しい価値を作り出し、iTunesで音楽を販売することを始めた。iTunesは音楽だけはなく映画やミュージックビデオ、ゲームなどラインナップを増やしている。そして、iPhone、iPadの登場である。
GAFAの戦略とはなんだったのかと言えば、戦場を世界とし、多機能なサービスを無料で使わせることだったといえる。各社とも最初から今の形を考えていたわけではない。主戦場を移しながらサービスを広げていき、なくてはならない唯一無二な存在になっていった。
一つポイントになるのが、ネットワーク外部性と言われるものである。
ネットワーク外部性(ネットワークがいぶせい、英: Network externality)もしくはネットワーク効果(ネットワークこうか、英: network effect)とは、製品やサービスの価値が利用者数に依存していること[1]である。代表的なものに電話がある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
これによりプラットフォーマーとなったGAFAに対して、我々は利用者となる道を選んでいる。Facebook広告の使い方という講座はあるが、Facebook広告をしのぐ広告の作り方講座はない。抽象度をあげ続ける彼らに対して、我々がすべきことは、同じく抽象度をあげ続けるということしかない。GAFAの手のひらで踊っていると、次の抽象度に上がった際には完全終わってしまう。
抽象度をあげ続けると、否定できない存在となる。ドラッガーが今でももてはやされているのは、ものすごく抽象度の高いことを言っているからである。
マネジメントとは人のこと
他社との比較で自社の強みを見つけ出す
人こそが最大の資源である
事業の目的は顧客を創造することである
事業にとって最重要なのは、顧客にとっての価値である
顧客の価値とするものが最重要である
どれもごもっともなことである。ここまで抽象度があがっていると否定することはできない。つまり、時代の変化にも耐えれることができるようになる。
我々がすべきことは抽象度をあげ続けることであると先ほど書きました。
どうあげていくか?それは自分のユニークさの抽象度をあげていくのだそうです。自分しかできないことの抽象度をあげていくことで、時代の変化を受け入れつつ、自分アップデートを繰り返していけるようになるということです。
そうするには、抽象度を上げ下げする訓練をまずしないといけません。そのうえで、自己分析をしながら、自分のユニークさを磨いていかなければなりません。