
分散型金融(DeFi)において暗号資産の仕組債を展開するCega Genesis Corporation(Cega)は、Dragonfly Capital Partnersをはじめとする引受先を通じて、約7億円の追加資金調達を行ったと発表いたしました。これにより、シードラウンドでの累計調達額は約13億円に達したとのことです。
Cegaは、2022年6月にソラナ(Solana)ブロックチェーン上でサービスを開始したDeFiにおける暗号資産の仕組債のパイオニアです。同社は、オプションを利用した仕組債において、取引高とTVL(Total Value Locked:預かり資産)でソラナブロックチェーン上で第1位、そして全ブロックチェーンを比較しても第2位という優れた成績を収めています。

Cegaが大型資金調達を受けて、どのような展開を行っていくのか、創業者兼CEOの豊崎亜里紗氏にお話を伺いました。
豊崎氏によると、Cegaは今回の資金調達を活用して、まずはサービスの拡大を図る予定です。具体的には、新たな金融商品の開発や既存サービスの改善に努めることで、さらなる成長を目指すとのことです。また、同社はこれまでに築いた強固な基盤を活かし、新たなパートナーシップや提携を通じて、暗号資産市場での影響力を拡大していくと語っています。
さらに、豊崎氏は、Cegaが今後も暗号資産の仕組債市場をリードする企業として、顧客に安全で信頼性の高い金融サービスを提供し続けることを強調しました。そのためにも、資金調達を活用して技術開発や人材の採用・育成にも力を入れていくと述べています。
もともとオプション取引のトレーダーとしてキャリアを積んできた豊崎氏は、その豊富な知識と経験を活かし、DeFiのオプション取引において「安全な利回りを提供する、ちゃんとした仕組債」を創りたいという思いから、Cegaの創業に至りました。ローンチされたCegaは、ユーザーのニーズを的確に捉え、大変な人気を博しました。
豊崎氏は「DeFiが大好き」と語りながらも、事業展開の過程で現在のDeFiに「足りない点」が見えてきたとおっしゃいます。
まず挙げられるのが、流動性の少なさです。市場自体がまだかなり小さく、特にDeFiオプションは取引ボリュームが片方に偏りがちになっているという課題があります。Cegaでは、双方のボリュームを増やし、さらなる市場開拓が可能となるような革新的なDeFiプロダクトの開発に取り組む方針です。
また、豊崎氏はDeFiのデリバティブ市場におけるTVL(Total Value Locked:預かり資産)が現時点で数十億ドルにとどまっていることに言及し、「少なくとも1000倍から1万倍には伸びると考えている」と分析しています。
これらの点から、Cegaは今後もDeFi市場の課題を克服し、市場の発展に貢献していくことが期待されます。豊崎氏のビジョンと経験を活かし、Cegaは暗号資産の仕組債市場において更なる成長を目指すことでしょう。今後の展開が大変楽しみです。










