2023年3月15日現在、アメリカの3つの銀行と1つの証券会社が破綻を決定していたことが報じられておりますわ。具体的には、FTXにシルバーゲート、シリコンバレーバンクにシグネチャーバンクとなりますわね。
最近の銀行破綻劇は、初めから暗号資産とは無関係のように思えるけれど、それは大きな間違いよ。現在、話題になっている「クレディ・スイス危機」も、その流れの一つかもしれないわね。ただし、あらかじめ言っておくけど、SVBやシグネチャーバンクが暗号資産のせいで破綻したわけではないわよ。それらは、現在進行中の金利の上昇に市況の悪化が招いた結果だとも言われているわ。
まず最初に、なぜFTXとクレディスイスの文字を同じ記事上に出す必要があるのか、色んな記事で説明されているものの、ここでもお話したいと思いますわ。
2022年は、暗号資産市場は下落相場トレンドが続いたことは間違いありません。そして、FTXが資金繰りにつまり、破綻したことで、シルバーゲート銀行も同じように破綻してしまいました。シルバーゲート銀行は、クリプトフレンドリーな銀行として知られており、SVBやシグネチャーバンクも、クリプト関連事業に関わっていたと言われています。その点から見ると、SVBやシグネチャーバンクも、暗号資産市場の被害を受けたと考えることができますわ。
しかしながら、これらの投資は単にクリプト通貨によるものだけでなく、多額の国債やテック系ベンチャーにも投資していたため、騒ぎが起きた原因は金融システム全体的な問題によるものと考えられていますわ。ですから、単純にクリプト通貨の影響だけが原因というわけではないということですわね。
クレディスイスに関しても同じような状況となっておりますわ。株価が過去最高値から90%以上も下落してしまったことが、暗号資産とは何の関係もないにも関わらず、批判の対象となっておりますの。それが、不安材料につながってしまったのかもしれませんわ。
しかし、興味深いのは、この下落の発端が暗号資産に関係しているかもしれないことですわ。
先程、クレディスイスがスイス中央銀行から7兆円の資金調達を行うことをアナウンスしましたわね。しかしその実行については未定で、今後どのように進展するか不透明な状況が続いているようです。
現在は金融不安が広がっており、経済が不安定な欧州においても、大手銀行の破綻による影響はリーマンショック級と危惧されています。ですので、今後の動向には非常に注視が必要ですわ。