AMM(オートマーケットメイキング)は現在において暗号資産取引所の大半のデファクトスタンダードであり、カコノオーダーブックのシステムとは全く異なるものになっています。
マーケットにおいて、投資家やトレーダーは基本的にメイカーとなる必要があるために、オーダーブックではユーザーが注文に関する詳細な設定を入力する必要がありました。
「ユーザー自身が板を見て、注文方法を決め、注文を入れる」という行為を自動化させたのが「AMM」です。これはオートマーケットメイキングといわれており、不特定多数のユーザーからトークンや資金を流動性提供してもらうことで、自動的に取引を約定させることを可能にしたものです。
ここ最近では「イールドファーミング」という言葉を聞きますが、これはまたの名を流動性マイニングとも呼び、いわゆるAMMならではの役柄といえるでしょう。大半の場合このようなトークンロック機能は、暗号資産におけるDEXやDAOなどで散見されます。
DODOという取引所では、PMMという手法を使っています。これは「プロアクティブマーケットメイキング」というもので、AMMに対してより最適な約定条件などを自動的に導入することを目的に作られています。先ほど、流動性について触れましたが、このPMMでは目的の価格帯に対して流動性を集中させることで、よりスリッページを低くすることができ、低損失な取引が可能になります。