Quadency、金融×AIの最終目的地はどこか

2023年5月5日、Quadencyは、自動化技術を提供する仮想通貨取引プラットフォームである同社の最新製品であるパーソナルAI取引アシスタント「Cody」の発売を発表しました。Codyは、自然言語で指示を出すことができ、それをコードに変換して実行することができます。この製品は、金融サービス全体で出現しているリサーチ チャットボットとは異なり、テストのために過去の市場データにアクセスし、パフォーマンス分析を提供するQuadencyの独自の自動化フレームワークを使用して、実際に取引を実行することができます。

具体的には、Codyは、自然言語で指示を受け取ると、それを理解し、適切なコードに変換します。その後、Quadencyの自動化フレームワークを使用して、変換されたコードを実行し、市場の変化に応じてトレードを自動的に調整します。

Quadencyの自動化フレームワークは、テストのためにテラバイト規模の過去の市場データにアクセスし、機械学習アルゴリズムを使用して市場のパターンを特定することができます。このフレームワークは、人間が取引を行うためのエッジを持つことができるように、市場動向を正確に分析し、取引の自動化に役立ちます。

Codyの最初のテストケースは、米国のインフレ率が5％上昇した場合にビットコインを購入するかどうかです。これは、自然言語で指示された条件が満たされた場合に、Codyが自動的に取引を行うことを示しています。

このような自動化取引の発展には、市場の動向を正確に予測することが不可欠であるため、機械学習技術やAIの導入が重要になります。CodyのようなパーソナルAI取引アシスタントは、将来的には取引市場において重要な役割を果たすことが期待されています。

Quadencyは、過去数年間にわたり、高度な取引戦略を提供するために、Portfolio RebalancerやTradingView Botなどの人気のあるツールを開発してきました。これにより、Binanceなどの取引所とのパートナーシップを構築することができました。また、2021年には、Pythonプログラミングの経験が必要な高度な戦略をコーディングする機能を導入しました。

しかしながら、高度なコーディングスキルを持たないトレーダーの需要を認識したQuadencyは、自然言語モデルを利用したパーソナルAI取引アシスタントであるCodyを開発しました。Codyは、テラバイト規模の過去の市場データにアクセスしてパフォーマンス分析を行い、仮想通貨取引プラットフォーム上で実際に取引を行うことができます。

Codyは、シンプルで自然な言語による指示を受け取ることができます。また、複雑な戦略を処理するように設計されており、スキャルピングからグリッド取引、Twitterのメンションなどの単純なイベントベースの戦略まで、事実上無限の数のカスタムシグナルに基づいて取引を実行することができます。

Quadencyは、Codyをベータ版としてリリースし、コーディング経験のあるベータユーザーを募集しています。これにより、ユーザーは独自の戦略を開発し、Strategy Marketplaceで公開して収益化することができます。CEOのRosh Singh氏は、Codyを通じて投資の世界に革命をもたらすことができると考えています。

ケビン・マーチ氏は、Cody の主要な利点の一つである、新しいトレーディングアイデアを考え、テスト、展開するためのアクセス可能性について言及しています。彼は、従来は多くの投資家にはアクセスが困難であったアルゴリズム取引戦略の世界に、Cody が投資家たちに革新的な方法を提供することで、ポートフォリオ管理に対する想像力を増やすことができると述べています。

Cody がトレーダーたちにより自由なアイデアの実現を可能にし、投資家たちがより自由に市場に参加できるようになることを期待しています。