先日、アメリカのファーストリパブリック銀行が破綻した。これで何個目だろうか?史上2番目といわれるこの銀行の破綻は何を示しているのか、いろいろと考察していきたい。
2008年リーマン級には及ばずも、SVBを超える規模
今回の銀行破綻は2008年のリーマンブラザーズ破綻級ではないにしろ、非常に巨大な金融機関が消えたといっていい。その規模にして31兆円である。
ファーストリパブリック銀行(First Republic Bank)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置く銀行で、1985年に設立された。同行は、高級顧客向けに金融サービスを提供しており、顧客数は約170,000人で、約2000億ドルの資産を抱えていた。
ファーストリパブリック銀行は、個人向け、ビジネス向け、プライベートバンキング向けなど、さまざまな金融サービスを提供している。これらのサービスには、預金口座、ローン、クレジットカード、投資、信託、資産管理、商業ローンなどが含まれている。
同行の特徴は、高品質のサービス、個別化されたアプローチ、および高度なセキュリティとプライバシー保護だ。また、同行は顧客に専任のアカウントマネージャーを割り当てることで、顧客のニーズに合わせた個別化されたサービスを提供している。
ファーストリパブリック銀行は、アメリカの銀行業界で高い評価を受けており、Forbes誌の「アメリカで最高の銀行」ランキングで1位に選ばれたことがある。また、同行は株式市場でも好調で、高い成長率を示していた。
3か月というとんでもない短い期間でこれだけ多くの銀行が経営難に直面しており、これはさらに多くの銀行に波及するのではといわれている。
振り返ればFTX、シルバーゲート、シリコンバレーバンク、シグネチャーバンク、クレディスイス、そしてファーストリパブリック銀行と、すでに片手の指では数えきれないほどの金融機関が飛んできました。この流れは止まることは考えられず、しばらく連鎖倒産の危機が続くと思われます。