最近では完全にChromeの敗北感が否めないところまできたと思うことがあります。Googleは一時期GAFAなどもてはやされて世界最大のカンパニーであり神なんじゃないかと思ったりしましたが、今ではそのイメージはありません。
その代わりに出てきたのがBraveというブラウザでした。BraveはBATという暗号資産をブラウジングするだけでもらうことができ、かつ高速でアドブロックが自動で行われるもので、今現在非常に人気があります。
しかし、そのBraveにはMetamaskがないという弱点もあり、Firefoxと鎬を削るバトルを行っているでしょう。
まずもって、このようなブラウザの変遷は今までいくつも行われてきましたが、Googleの時代がWeb3などの新しい津波によって消え去ってしまうのは現代らしいと言えます。
Web3のプロトコルは大体のものが重く、Googleクロームで動かそうとすると意外にまったく何もできないという状況がよく見られます。クロームはいろいろなアプリをExtendできるメリットがありますが、その代わりFirefoxのような高速性はありません。
この遅さというのがどのくらい致命的なのかは、transactionを行っている身ならば以外に分かるかもしれません。
やはり、Web3の最大の魅力はDecentralisedかもしれませんが、同時にSpeedであるとも言えます。Lightningネットワークはなぜ、Lightningなのかといえば、速いからです。
それは同時に、今後のブラウザ、もしくはネットワーク環境は「より安全に、高速に」が求められていくでしょう。そして、現在はBraveがアドブロックをかましているのでBraveの凄さをかみしめていますが、そのうちAdがないWebが当たり前になるのではないかと思っています。
Web3では基本的にPeer to Peerという概念があり、これは現在のAdシステムとは全く異なるものです。なので、将来的にはAdがないGoogleのようなウェブ空間が広がっている可能性が高いです。そして、それは現在のWeb2とは全く異なるもので、Braveを超える高速で安全な「何か」が出てくると思います。
さて、この何か、とは何なのでしょうか。次の回はその何かを考えます。