違うからこそいいことは多い。
昨今の世の中では、様々な価値観が存在しており、それは今に限ったことではないのかもしれない。しかし、そういった違いを楽しめるかどうかは、その違いをリスペクトしているかどうかにかかわってくるのではないかと考えている。
自分が今現在で得ているものが何なのかを把握している人は多くはないだろう。今までの人生において、様々なことを経験してきたし、それでいて様々なものも失ってきた。
そして、自分自身においていいと思うものもあるが、それは断定的ではないことが多い。そういったときに、違いがあったときにそれを異端なものとしてどうとらえるかが重要なのかもしれない。
とあるYoutuberが、車について様々な評価をしていて、その人は周りの文化や好みの価値観にリスペクトを払っていることを知ったが、それはある意味で非常に賢い戦略なのかもしれないと考えている。何も知らないからこそ、何もわからない前提で接することが重要なのかもしれない。
これは最近読んだ「無知の技法」という本にも似たようなことが書かれている。それによれば、あらゆることを知っているリーダーよりもそうでないリーダーの下で働いた時のほうが、生産性が高くなるという。つまり、戦略的に、何も知らない状態でいることは「強い」わけであると言っていたのだ。
それを自分で作り上げる方法の一つが、知らないものに対してリスペクト的に接するということなんだろうか。確かにそうすれば、素直にそれを受け入れることができ、何がよくて何がよくないのかがはっきりする。
そうすれば、良い部分がわかるために、そうでないところを切り捨て、良い部分を増やすことが合理的になる。それは人によってバラバラなので何とも言えないが、少なくともそれがはっきりしているということにおいては有効な戦略だといえる。