最近の流行りといえば、Web3やクリプトもそうですが、電気自動車は外せないでしょう。そこで、今回は2022年に注目の新型電気自動車について調べていきます。
これまで電気自動車といえば、まさにテスラが一強という認識でした。しかし、最近ではテスラの勢いは明らかに衰えを見せており、相対的に中国や欧州のメーカーが台頭してきています。中国だけではなく、ベトナムなど新興国の自動車メーカーも調子に乗ってきています。
中国EVといえばNIOにXpeng、五菱、BYDなどがあり、欧州ではVolvo、Audi、メルセデス、VW、北米ではルシッドモーターズ、二コラ、リヴィアン、韓国ではヒョンデなどがあります。電気自動車は黎明期というには少し成熟してきており、日本のトヨタや日産、スバルなどもそれぞれ「bz4x」や「ソルテラ」、「アリア」などを発表しており、まさに熾烈な競争が繰り広げられています。
今回は、いくつかの電気自動車をピックアップして解説していきます。
日本のメーカーであるトヨタは、昨年12月、bzシリーズを筆頭とした電気自動車群の販売を決定し、多くのラインナップを披露しました。トヨタとしては、EV(BEV)だけではなく、HV、PHEV、内燃機関などすべての規格に対して販売するとしており「選択肢」の多さをアピールしました。
そして、5月12日、ついにリーフ販売においてbz4xが解禁され、トヨタ初の電気自動車が市場に流通し始めています。ここでは、トヨタの最新機種であるbz4xについて解説していきます。
多くの電気自動車が出てきたものの、日本の新規自動車購入におけるEV比率は5%にも満たなく、まだ認知されるには早い段階であると言わざるを得ません。それもそのはずで、日産、テスラ、トヨタ、スバル、ボルボなど、購入可能なメーカーの少なさ、そして車種の少なさ、車両価格の高さがハードルとして存在しているからで、総じてHVやPHEVを買ったほうが得、という状況が続いているからだとも考えられます。
bz4xの特徴の一つが車内空間の広さです。EVは今までスポーティなものやセダン系の車種が有名でしたが、bz4xは後部座席の空間の広さが特徴で、大人数でも楽しめる作りとなっています。また、そのほかにも電気自動車としての加速であったり操作性なども魅力の一つです。
日産からは今年の夏に新しい電気軽自動車であるSAKURAが発売される見込みです。最上級グレードは294万円から、ミドルグレードは239万円、ロワーグレードは233万円から購入することができます。
日産はこれまで、リーフやアリアといった電気自動車を発売しており、リーフは世界で初めての量産型電気自動車としても知られており、全世界60万台という販売記録を持っています。
SAKURAに関しては、最大航続距離は180キロメートルで、20kWhのバッテリーを搭載しており、自宅充電を行って日常的に使いたいという場合、向いている車といえます。
アメリカで行われた電気自動車への意識調査では、ネガティブなイメージとして次の3つが結果として浮き彫りになりました。
①車両価格が高い
②一回の充電当たりの走行距離が短い
③充電できる場所がない
そのほかにも充電時間やバッテリーの寿命、よく知らない、信頼できないなどが挙げられます。
また、ガソリン車とEVを買わなければならなくなった時に、何ドル以下ならガソリン車を買ったほうがいいと思えるか?といった内容の調査では、全体の43%が4000ドル以上も許容すると答えており、このことは「値段が高くてもガソリン車を買う」という人が半数近くいるということでもあります。
また、政府からの補助金があるべきかどうかという問いに対しては、8割近くが「あったほうがいい」と答えてもいます。このことから、電気自動車は、一般消費者にはまだハードルの高いものと考えられており、私自身もそのような考えにはある程度賛同するところがあります。
現時点において、日本国内で電気自動車(完全に電気だけで走る車)を購入することは、上記の調査にもあったポイントと重なるところもあり、HVやPHEVなど、完全な電気自動車ではない車種を選択するか、ガソリン車を買うかの問題になってくると考えています。
EVが普及するには充電設備とEV車種の2つが需要を満たさなければならず、どちらが先に成熟しても意味はありません。気兼ねなくEVを乗り回せる時代がいつ来るのかわかりませんが、あと数年先になりそうです。