最近のメディアは多様化が激しくなってきましたが、とくにYoutubeをはじめとする動画投稿サイトとTwichをはじめとする配信サイトではそれぞれにユニークな文化ができつつあります。
配信といえばYoutubeの時代から、Twitchの時代へと移り変わりが起きたのがここ最近のことだと認識しています。おそらくはコロナによって外出できなくなった人々が、Youtubeよりも長尺の配信を行っているTwitchに流れたのが原因だと考えられます。Twitchでは、いわゆる日本でも有数の配信者が活動しており、それ以外にも海外の有名な配信者であるNinjaやPokimaneがいたりするなど、枚挙にいとまがありません。時勢に敏感な視聴者ほど、以外にもYoutubeなどよりもTwichやBigoなどの特化型配信サイトを選んでいるものと思われます。また、最近のメディア傾向も、テキストでも画像でも動画でもない、リアルタイム配信がメインになってきており、メタバースという概念が提唱されたバックヤードを見ても納得がいきます。というのも、メタバースは、現行の配信スタイルが2次元画面を見ているだけなのに対して、3次元でのインタラクションを可能にする、つまり、1次元の拡張後にあるのが、メタバースというわけであり理論的に言えばその前段階が今にあたると考えられるからです。
最近のYoutubeの傾向として見られるのは教養系Youtuberや解説系Youtuberが増えたことでしょう。彼らの存在は、おおむね2020年ごろから一気に増えてきていると感じており、歴史系解説をはじめとして経済や投資、それ以外にも企業解説やテクノロジー関連情報などの解説が非常に増えてきています。よく目にするのはゆっくり実況解説や、非常に見識のある個人Youtuberや専門家の解説動画などです。これらは、一般的なニュースで解説されている内容に比べて高いクオリティを保ちつつ、今まで知らなかったような情報も取り扱っているので、貴重といえるでしょう。
しかし、このような解説系チャンネルがいつまでも活躍していけるかはわからないのが常ですし、大体の場合そうではなくなるというのが通説です。将来的には、現在のジャンルで活躍している動画投稿者の割合は激減するでしょうし、その代わりに見たこともなかったような新潮流がYoutubeを起点として起こるかもしれません。つまりは、Youtube黄金時代が過ぎ去った後も、Youtubeがオワコンになったということではないのです。
先ほども出たメタバースという言葉は、依然としてあいまいでありそれが本当の形で台頭してきた場合どうなるのかはわからないところが多くあります。しかし、現時点ではインターネットをはじめとするサイバー世界はますます言論に対して厳しくなりつつありますし、IPをめぐる競争もし烈になりつつあります。インターネット界のショッピング王はアマゾンで、検索といえばGoogleというように、目に見えない媒体にすらどこが優れているのかはっきりとわかる時代になりました。この流れはのちに続くメタバース時代も健在でしょうし、もう一つ、面白い予測もたっています。
それは、これまでの20年、つまりウィンドウズ95が発売されてから今に至るまでは、まだインターネット革命の序章だということです。大体のテクノロジー、例えば英国の運河狂時代や鉄道狂時代、狂乱の20年代などとんでもない狂騒時代を経た後は、基本的にそれらに関するテクノロジーの繁栄が到来しました。そして、狂乱の時代と繁栄の時代の間は必ずと言っていいほど何かしらの停滞期があり、今のコロナは「IT狂乱時代」とそれに続く繁栄期の中間地点にあるのではないかといわれています。つまり、今現在どのような状況にあるかといえば、これからITをはじめとするWeb3、AI、メタバースのインフラがさらに強化されていく時代になるということです。
さて、そのような時代になればインターネットはさらに盛り上がりを見せるでしょうし、今の時点で飛行機を使って外国に行く人が増えたように、文化的な海外との交流だったり宇宙産業や医療分野などがさらに飛躍的に変わることはあり得るでしょう。そのメリットは以外にも多く思いつきそうですが、デメリットが思いつかないのが厄介なところで、これから先にどのようなテックが出てくるのか、今以上に気にしなければならない時代となりそうです。
つまりは、テクノロジーについて理解を深めるようなメディアが、今後は伸びていく可能性が高いという結論になります。