※この記事には私見が含まれます。
2021年は、ひたすらにNFT、GameFi、Defi2.0、DAOのようなもの、そしてメタバースが世間的に有名になった。一方でこういう言葉も聞かれた。ハプティクスグローブ、DeFi3.0、DRCPだ。
これらは、例えば今後来るだろうと予見されているARゴーグルのようなものだが、何が可能性としてあるのかをざっと考えておきたい。
少なくとも、現在のDeFiが次のDeFiの形のもとになっているかどうかを想像することは案外無意味かもしれないということがある。例えばマイクロソフトのCEOであるシャンタヌナラヤンは、メタバースについて、「まったく新しいプラットフォームレイヤーが作成されるデジタルと物理の世界の融合」と述べており、この融合する要素にDAOやDeFiがあることは想像にむずかしくない。
DeFiは有名なものにUniswapなどがあるものの、それらはTVLを基本としているために、マイナーなものはラグプルの問題があった。しかし、Defi2.0に代表されるOHMはProtocolOwnedValueにより、DAOとしての側面が強くなり、それらがメタバースの経済圏的土台になる可能性は高い。
オリンパスDAOはOHMをネイティブトークンにしている一方で、それに似たものもどんどんと出てきているようである。
DAOは、自律分散型組織のことでいわゆるブロックチェーンベースに動く無人のオーガニゼーションである。それはまさにインセンティブとガバナンスの形を面白く変容させるのは間違いないと考えられており、現在ではあまたの企業が参入している。
ではDRCP(分散型準備通貨)とは何か?
今言われているDRCPの形は、米ドルのようなものといえばいいかもしれない。今話題の暗号資産は、あくまでも道具にすぎず、それらを盤石化させるものとして機能すると考えている。ここではOHMについての説明を加える。
昔(1971年まで)、米ドルはFRBの国庫に保有される金準備金に裏打ちされていた。世界のほとんどの通貨が金本位制から離れ、不換紙幣となったため、ドルが基軸通貨であった時代はとうに終わっている。オリンパスは、DAOが管理する国庫に裏打ちされた新しい種類の基軸通貨、つまりOHMという形の分散型基軸通貨を作ろうとしている。Olympusプロトコルの中核をなすOHMトークンは、Olympus treasuryにロックされた資産のバスケット(stablecoins、LP-token、ネイティブ暗号通貨を含む異なるトークン)により裏付けられている。これらの資産の価値は、トークンが下回ることのない本質的な価値をOHMに与えることになっている。価格ベースの売買は、浮動的で市場主導の価格を生み出すのに役立つ。OlympusDAOの目標は、政策的に制御された通貨システムを構築し、その準備制度のおかげで、真の価値貯蔵を作り出すことである。
これだけ見ると、CBDCの対抗に見える。
上から、ペルシアDAO、スノーバンクDAO、ネメシスDAO。
インターネットは2000年代を「情報のインターネット」、2010年代を「コンテンツのインターネット」とした場合、2020年代は「価値のインターネット」になるとされており、ブロックチェーンがそれをもたらす。なお、ブロックチェーン化は、金融から実現し始め、テクノロジー領域、保険、不動産、物流・輸送、製造の順に進んでいくと予測されている。
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