最近ひそかに話題になっている「Crypto Boy」。これは、Salem IleseによってTiktok上に投稿された曲のことで、クリプトに夢中になることを揶揄した内容がヒットの原因になったものです。
5月上旬に起きたTerraの暴落事件によって、まずますこの音楽への関心は高まり、ついにはSound.xyz(音楽NFTを中心に扱うマーケットプレイス)にてNFTデビューをすることになりました。このNFTは投稿者であるSalem自身で行ったわけではなく、PussyRiotの共同創設者であるNadyaTolokonnikovaとの提携の元に行ったようです。理由は「Crypto Boyと同じ轍を踏まないため」だと言います。
Crypto Boyはすでに公開されており、1900のNFTがすべて完売するのは時間の問題のように思えます。Salem自身は、このNFTで得た収益はすべてTolokonnikovaと意味のあるものにすべく中絶問題への対処などのため、米国の生殖研センターに送るとしています。
皮肉である音楽を売ることで慈善活動につなげるアイデアは非常に斬新なものであり、Tolokonnikovaは3月にUnicornDAOという性的問題を解決するDAOを創設し、このプロジェクトもその一環となります。
この一連のストーリーは個人的に日本ではありえないものかもしれません。実際これがすんなりと進んでいくのは、DAOやWeb3の本来の在り方なのかもしれませんが。