Composable FinanceとPicassoがデフォルトステーブルコインとしてaUSDを統合

ブロックチェーン・ジャパン
2022/05/28 03:31

Acalaは、DeFi開発者に向けたクロスチェーンおよびクロスレイヤーインフラストラクチャであるComposable Financeとの統合を発表しました。ComposableとそのカナリアネットワークであるPicassoは、ユーザーに安全で信頼性の高いステーブルコインを提供するために、パラチェーン上のデフォルトステーブルコインとしてaUSDを統合する予定です。

Composableを通じて関わるユーザーや開発者は、Polkadot、Kusama、Cosmosにまたがる複数のエコシステムと対話することができ、aUSDは交換媒体として促進する上で重要な役割を担います。

Composable Financeの紹介

Composable Financeは、モジュール式DeFi機能のための相互運用可能なインフラを構築し、ユーザー体験の複雑さを軽減し、DeFi開発者のボトルネックを最小限に抑えます。また、次世代のDeFiアプリケーションのクロスチェーンおよびクロスレイヤーのニーズに対応し、DeFiの現在の断片的な性質にソリューションを提供することでユーザー体験を簡素化することを目的としています。Composable Financeは、モジュール機能におけるイノベーションの先駆者として、このソリューションを達成していきます。

Picasso：Composable FinanceのKusamaパラチェーン

Picassoは、サービス提供のために3つのコアエッセンスを含んでいます：

プライマリレベル
Apollo — プライマリーおよびセカンダリーのロックを解除するMEV耐性オラクル
Cubic —Substrate DeFiにおけるvaultの標準
Centauri — KusamaとPolkadotをCosmosのエコシステムに接続するSubstrate-IBCブリッジ
Mosaic — EVM資産とPicasso、Kusamaをブリッジするモジュール式転送可用性レイヤー

セカンダリレベル
Picassoのクロスチェーン市場であるAngularと、CHAOS treasuryは、Picassoのセカンダリを形成するDeFiプリミティブとして機能します

ターシャリレベル
Whirlpoolは、Kusama上で匿名取引を可能にし、強固な金融機会と戦略を促進します

Pabloは、Picasso上でSubstrateベースのDEXとして機能します。この統合の結果、Composableエコシステム内のユーザーは、PicassoとComposable Parachain上のdAppsとプロトコル用のデフォルトステーブルコインとしてaUSDを利用する能力を持ちます。

PicassoのネイティブトークンであるPICAは、ネットワークガバナンス、ステーキング、データ提供を可能にすることでプラットフォームを強化します。

Composableは、クロスチェーン仮想マシン（Composable XCVM）を統合します。これは、複数のチェーン間で一度に通信できるプロトコルを展開するためのトップレベルのオーケストレーションレイヤーとして機能する、開発者フレンドリーなのインターフェースです。

aUSDの統合により、流動性とクロスチェーン通信を強化

異なるチェーン間でのDeFiサービスアクセスは、様々な障害によって妨げられます。ユーザーが、意図せず悪質なアクターや不正なノードや悪意の行為に加担してしまうかもしれません。PicassoとMosaicは、クロスチェーンとクロスレイヤー通信を可能にすることで、DeFiの相互運用性の最初の障害を解決します。

aUSD（分散型過担保ステーブルコイン）は、Kusamaに接続された相互作用するチェーン間で通貨の安定性を提供することによって、DeFiの2つ目の欠点を解決しています。

Picasso-Karuraのクロスチェーン通信チャネルは、プロトコルをリンクし、Composable DAppsがaUSDの安定性と接続を活用できるようにします。aUSDは、ステーブルコインの発行を支える過剰担保資産の清算を利用して、市場の変動に対応したペグの安定性と信頼性を備えた通貨を提供します。

開発者は、aUSDの使用をアプリケーションに統合して、その範囲を広げ、aUSDのネイティブクロスチェーン転送性、流動性、安定性を享受することができます。また、ネイティブなクロスチェーンDApp開発を可能にするComposableのクロスチェーン仮想マシン（XCVM）を活用することで、開発者はDAppを新しいブロックチェーン経済に接続し、aUSDの使用を最適化することができるようになるのです。

このように、ComposableとAcalaのパートナーシップは、開発者がComposable、Picasso、DotSama（PolkadotとKusama）エコシステムの流動性、牽引力、重要な価値提案にアクセスするDAppの進歩環境を提供していきます。

Acalaでの構築を始めるには
aUSDステーブルコインの採用や実用性を向上させるプロジェクトの構築に興味がある開発者またはプロジェクトの担当者の方は、是非とも2億5千万ドルのaUSDエコシステムファンドからの資金提供への応募を検討してください。

AcalaまたはaUSDステーブルコインを使用した構築をお考えの方、Acala助成金プログラムによるサポートをお求めの方は、チームにご相談ください！

Acala＆Karuraについて

Acalaは、DeFiに最適化されたEthereum互換のスマートコントラクトプラットフォームであり、PolkadotにDAppsをスケーリングしていきます。

このブロックチェーンには、アプリケーション開発者が活用できるDeFiプロトコルがフォーマットで組み込みされており、その中には、分散型ステーブルコイン（Acala Dollar — aUSD）、信頼性の高いステークデリバティブ（liquid DOT — LDOT）、分散型取引所（DEX）が含まれています。

Karuraは、Kusamaエコシステムを提供するAcalaの姉妹パラチェーンであり、Acalaと同じコードベースを共有しています。

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