Web3データエコノミー・プロジェクトに85,000ドル相当のOCEANを提供
日本の機械学習、データサイエンス、その他のデータエコノミーの発展に寄与するプロジェクトであれば、技術的及び非技術的、個人及び組織問わず自由に価値提供提案をして、投票を介して資金調達をすることが可能です。ぜひ、ご検討ください。
OceanDAOは、OCEANトークンホルダーがキュレーションしたエコシステム・プロジェクトに資金を提供する助成金DAOであり、誰でも助成金を申請することができます。
この記事では、ラウンド20の概要を説明していきます。
資金調達額
ラウンド20では、85K ドル相当のOCEANと、200K OCEANのどちらかUSD換算で大きい方が利用可能な助成金予算となります。(2022年8月8日午前0時UTC時点での換算)
75K USDは通常の補助金プログラムで、10K USDが新たなマイクロ補助金配分として利用可能です。
日程
提案提出期限:8月2日
期限までに、OCEANをVoting Walletに追加する必要があります
2日間の提案デューデリジェンス期間(8月4日まで)
投票開始日:8月4日
投票終了日:8月8日
資金の受け取り:8月22日
時間は全てUTCの0時です。
OceanDAOの改善における目標
ラウンド20とラウンド21では、以下の目標に向かってOceanDAOを改善していきます:
文化への貢献−アクティブな貢献を促し、多様性のあるコミュニティを構築していく
質の高い成果−明確な結果を効果的に生み出す貢献に対して報酬を付与していく
DAOの効率性の向上−より効率的な資本支出、かつ軽いトラッキングオーバーヘッド
目標達成のためのアプローチ
これらの目標の達成に向け、コミュニティから可能なアプローチについてのフィードバックを受け取り、議論と設計を繰り返した結果、以下の結論にたどり着きました。
主な柱は、「R21の場合、遡及助成のみ」です。ここでは、すでに達成した成果に対してのみ(遡及して)助成金を求めることになります。これは「show don’t tell」の哲学であり、「これから何をするか」を語るのではなく「何をしたか」を示せということです。そして、コミュニティー投票では、その成果に対してどれだけの報酬を与えるかを選択することになります。R20ではなくR21でこれを行うのは、コミュニティが準備する機会を与えるためです。
第二に、OceanDAOは、プロジェクトの初期段階の資金調達に適していることが分かってきました。プロジェクトが確立するにつれ、Ocean Shipyardの助成金プログラム、補完的なエコシステムの助成金プログラム、投資家(エンジェル、VC)、潜在的には独自のトークンのローンチによる資金調達が適した状態になっていきます。これを踏まえ、OceanDAOは、プロジェクトやチームへの資金提供の総額に上限を設けることで、経験豊富なプロジェクトと比較して、初期段階のプロジェクトに多くのスペースを与えるように調整されています。
遡及助成金とベテラン・プロジェクトをOcean Shipyardや他のソースにシフトする間に、1ヶ月あたりの利用可能額を100K USDから85K USD(10Kマイクログラントを含む)に減額しても問題がないと感じています。それに伴い、階層ごとの資金調達の上限も調整しています。
最後の変更として、提案や投票により多くの時間を与えるために、R21から、DAOのサイクルは1ヶ月ごとではなく、2ヶ月ごとにしていきます。
ここでR20とR21の変更点をまとめます。
ラウンド20の変更点
総資金額:75,000 USD (最低)
1プロジェクトあたり最大100,000 ドル(全ラウンドに渡って)
1チームあたり最大100,000ドル(アドバイザーを除く)
1ラウンドにおける各資金調達層ごとの資金調達上限(1つのプロジェクトが1ラウンドで要求できる最大額):
新規プロジェクト−3,000 ドル(新規プロジェクト:OceanDAOから過去に助成金を受けたことがない場合)
既存プロジェクト — 7,500 ドル(既存プロジェクト:OceanDAOから一度でも助成金を受けたことがある場合)
複数回プロジェクト — 15,000 ドル(経験豊富なプロジェクト:2回以上の助成金を獲得したことがある場合)
ラウンド21の変更点(2022年8月8日から)
遡及助成のみ
プロジェクトは、新たな計画ではなく、実施した活動の成果に対して資金提供を申請することになります。
プロジェクトは、これまで通り、提案書を提出し、承認を受けます。
投票は、これまで通りOCEANホルダーが行います。
プロジェクトは、投票者の支持を得るために、タウンホールで作品のデモを行うことができます。
各ラウンドのサイクルを2ヶ月ごとに変更します。
総額150,000ドルの資金を提供
−より多くの時間と資金をチームに提供し、優れたプロジェクトを構築してもらう。
−コミュニティによる提案のレビューのための時間を増やす。
−タウンホールやDAOでのデモ時間がを増やす。各資金調達層の調達上限(2ヶ月サイクル)
新規プロジェクト−5,000ドル
既存プロジェクト−10,000ドル
複数回プロジェクト−20,000ドル
ディスカッション
これらの変更を実施することで、OceanDAOの文化と価値観を、より協力的なWeb3データエコシステムに向けて改善していきたいと考えています。これは、将来の結果を約束するのではなく、積極的に構築しているプロジェクトを支援することも含まれます。
また、DeFiプロトコルであれ、Tシャツのコレクションであれ、Oceanエコシステムにおいて楽しく建設的な製品を作りたいプロジェクトをサポートしたいと思っています。
これで、変更点についての議論は終わりです。
助成金支給のカテゴリー
Oceanへのアプリケーションまたは統合の構築/改善
コミュニティや開発者への働きかけ(非技術的なものを含む)
データの解放
Oceanのコアソフトウェアの構築または改善
OceanDAO自体の改良
提案書の提出
Ocean DAOの助成金対象に該当するかはOcean DAOのWebページをご確認ください。対象となる提案であれば誰でも、Ocean Portに提出し、参加することができます。早めに提出し、ワーキンググループからのフィードバックやガイダンスを受けることをお勧めします。
また、投票者としては、Ocean Portに提出された提案を確認し、期間中に投票を行うことができます。
プロジェクトの更新申請
過去に助成金を受けたことがある場合で、再度申請するためには、提出済みの提案内の助成金交付要件を更新する必要があります。詳細は、ダッシュボードに記載されている手順に従ってください。
資金調達層
完成と成果の継続インセンティブを提供するために、新規からベテランまで各フェーズで獲得可能な資金上限を設定しています:
新規プロジェクト
資金調達上限:前述の通り
OceanDAOからの助成金を受けたことがない場合既存プロジェクト
資金調達上限:前述の通り
1回以上の助成金を受けたことがある場合複数回プロジェクト
資金調達上限:前述の通り
2回以上の助成金を受けたことがある場合
上記は、OceanDAOへの申請プロジェクトがアクセス可能な資金層です。申請額はドルで提示し、支払いはOCEANトークンで表示されます。換算レートは、提案書提出の締切日の市場価格です。
Earmarks
「Earmarks」とは、以下の最初の3つのグループを対象として「投票による競争に加わることなく一定の資金を獲得できるシステム」です。例えば、初回申請の(アウトリーチ部門)は、他のプロジェクトと競争することなく、6,000 OCEANを利用することができます。それを超えると、競争しなければなりません:
新規チーム(非アウトリーチ部門):6,000ドル
新規チーム(アウトリーチ部門):3,000ドル
2回目/3回目のチーム:17,500 ドル
コアテック・イニシアチブ(以下に案内):13,000 ドル
一般提案:35,500 ドル
コアテック・イニシアチブ
Ocean Protocolでの技術面による継続停な貢献を望んでいる個人や組織のためにコアテック・イニシアティブが存在します。詳細はこちらで見ることができます。DiscordのCore-Tech Working Groupチャンネルに参加して情報共有してください。
2次関数的ファンディング
より均等に分配するために、2次関数的ファンディングを導入しました。全てのプロジェクトは、EarmarksやFunding Ceilingなどの他のルールに従いつつ、エンゲージメントの量に応じた助成金を受け取ることができるようになります。プロジェクトは、受け入れ可能な最低額を設定し、資金が不足する場合は資金を返却することができます。
最小資金額の設定
最低資金額を設定して、受け入れる金額を低く設定することで、資金調達できる確率がかなり高くなります。
投票ブースト
第14戦から4次投票が実施され、Web3ポータルにアクセスしてBrightIDに登録することで、投票率が400%アップします。
委任投票
Voter Delegation(有権者委任)が導入されており、参加者は、意思決定を委任し、自分の投票権を他のアドレスに割り当てることができます。
バーンからリサイクルに
Earmark内に残った資金は、バーンされるのではなく、一般補助金としてリサイクルされることになりました。もし最後に資金が残っていた場合、それは再びトレジャリーに戻されます。
ワーキンググループ
Discordにアクセスして、各ワーキンググループに参加しましょう。各ワーキンググループのドキュメント、スチュワード、メンバーリスト、ミーティング時間などが掲載されています:
Project Guidingワーキンググループ
Parameters & Roadmapワーキンググループ
Core Techワーキンググループ
OceanDAO Engineeringワーキンググループ
Ambassadorsワーキンググループ
Outreachワーキンググループ
ワーキンググループ・アウトライン
各ワーキンググループは、独自のDiscordサブチャンネルを持っています。また、各ワーキンググループは、リアルタイムのDiscordチャンネル(音声/ビデオ)を活用することができます
各ワーキンググループは、独自のメンバーシップと作業プロセスを持っています
各ワーキンググループは、毎週または隔週でコールを行います
各ワーキンググループには、スチュワード(グループの運営責任者)とメンバー(貢献者)がいます
タウンホール
タウンホールはOceanDAOの初期から毎週行われているミーティングイベントです。DAOの拡大とともにタウンホールも拡大しています。
タウンホールでは、Oceanエコシステム向けに各種プレゼンテーションを行い、各ワーキンググループが現在の進捗状況や最新情報をスライドで発表します。
助成金の請求
OceanDAOのウェブサイトから、助成金の請求ができます。
方法はこちらをご覧ください。
OceanDAOエコシステム
Ocean Pearlで、各プロジェクトの詳細、最新情報、助成金獲得プロセスの概要、投票の確認ができます。
すべての資金調達の履歴やラウンドデータもこちらでご覧いただけます。
お読みいただきありがとうございました!
Ocean DAOの助成金プログラムには誰でも(個人/組織)提案を提出し、資金調達の機会を受けることができます。ぜひ日本からもご参加ください!https://twitter.com/oceanprotocolJPでDMを受け付けています。
Ocean Protocolのミッションは、世界に広がるWeb3データエコノミーを始動させ、データの所有者が持つべき権利を取り戻し、人々がデータから本来得られる価値をもたらす世界を構築する事です。
データは新たな資産クラスであり、Ocean Protocolはその価値を引き出します。データの所有者と消費者は、Ocean Marketアプリを使用して、安全でプライバシーが守られた方法でデータ資産を公開、発見、消費できるようになります。
Ocean Protocolのデータトークンは、データを「データ資産」に変えます。これによりウォレットや取引所、その他のDeFiツールを活用して、データウォレット、データ交換、データ協同組合を実現します。プロジェクトは、OceanライブラリやOCEANを自分のアプリで使用し、Web3データエコノミーの推進に貢献していきます。
トークンとしてのOCEANは、データへのステークやデータの売買、ガバナンス投票などに使用されます。トークンの供給は、短期的な成長と長期的な持続性を促進するために時間をかけて分配され、利用量の増加に応じて増加するように設計されています。
詳しくはoceanprotocol.comをご覧ください。
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