Portalが、ビットコインのスマートコントラクトを利用してDeFiを強化

ブロックチェーン・ジャパン
2023/01/22 07:06

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分散型金融（DeFi）は、暗号通貨やデジタル資産のユースケースに革命をもたらす可能性を持っています。

しかし、DeFiはセキュリティや真の分散化、コアバリューの欠如によって、大きな後退局面に入っています。こうした課題は、分散型市場への信頼を失い、DeFiの潜在能力を最大限に活用する機会を逃すことにつながりました。

その中で、ビットコインネットワークの「Taproot」アップグレードは、Hashed TimeLock Contract（HTLC）をSchnorr署名で強化することによる新たな解決策を提供しています。これによって、より高速かつ効率的で、プライベートなものを提供することができます。

安全で分散化されたビットコインネットワーク上にDeFiを構築することで、Portalはユーザーにとってより弾力性のある機能を備えた、堅牢で持続可能な市場を提供することができるのです。

2020年のピーク時に、DeFiは暗号の大規模な社会導入に向けて大きく貢献しましたが、数々の市場の課題とこのモジュールの新規性によって、DeFiは2022年に大きな後退に直面しました。その結果、ユーザーは分散型市場への信頼と関心を失い、DeFiの真の可能性の多くは未開拓のままとなっています。

現在のDeFiの主な課題

この失敗の理由は明確で、セキュリティの欠如、真の分散化、信頼性の欠如、透明性、P2P市場、匿名性などが挙げられます。

分散化の考え方は、望ましくない状況や不測の事態が発生しないことを前提にするものです。しかし、現在のDeFiは、この根本理念を持って市場を支えることができず、悪意のあるアクターが詐欺を働いたり、ネットワークやブリッジをハッキングするための隙が存在してしまっています。

2022年に起きたCeFiの失敗例は、DeFiこそが暗号空間の最終手段であることを明確に証明するものとなりました。DeFiが今後数年間繁栄するためには、ビットコインのような弾力性があり、安全で、真に分散化されたネットワークで市場を再考し、再構築するためのいくつかの重要なステップを踏む必要があるのです。

DeFiはビットコインのネットワーク上で成功する

ブロックチェーン分野は大きく発展してきましたが、堅牢なセキュリティ、真の分散化、信頼性、透明性、オープンマーケット、プライバシーなど、分散化のコアバリューを全て順守しているという点で、ビットコインネットワークに勝るものはありません。

ビットコインネットワークは、Hashed TimeLock Contract（HTLC）と呼ばれる仕組みを使用して、異なるチャネル間の取引を実行します。これは第三者や仲介者を必要とせず、HTLCはプロセス全体から信頼を排除しながら、暗号化された証明で転送を実行します。

最新のビットコインのソフトフォークとなるTaprootのアップグレードは、その上に大きなイノベーションをもたらすものです。TaprootはBitcoinのHTLCにさらなるパワーを加え、ネットワークをより速く、効率的に、よりプライベートなものにすることを目的としています。

このアップグレードでは、複数の複雑な署名／トランザクションを一括して検証できる「Schnorr署名」と呼ばれる仕組みを導入して、ネットワークに驚異的なスピードをもたらします。このバッチ処理能力は、スマートコントラクトをホストしている間の輻輳やロギングを防ぐことにも繋がります。

L1、L2の長所を活かす

Portalは、ビットコイン上に構築された金融市場であり、ノンカストディアルのウォレットで分散型P2Pとトラストミニマムマーケットを醸成しています。L2の分散型プロトコルであるFabricで構築されたPortalは、暗号ブリッジやラップトークンのような、資産に集中化と脆弱性をもたらす第三者や仲介者を排除します。Portalはアトミックスワップの仕組みを導入しており、ユーザーは第三者を介さずにPortalウォレットを使用してクロスチェーン取引を行うことが可能になります。

これらのソリューションを全てビットコインの強化されたセキュリティと分散型機能と組み合わせることで、DeFiを破られない、止められないものにすることができます。Portalは、ビットコインのあらゆる利点を活用してオープンな分散型市場を確立し、人々に力を与え、DeFiを再興するための礎となる製品を構築しているのです。