April 4, 2022
Flowcarbon / 翻訳:Takeshi_TGAL
ニューヨークの気候変動対策技術企業であるFlowcarbonは、炭素プロジェクトの資金調達とボランタリーカーボン市場(VCM)の拡大を目指し、大手DeFiプラットフォームのCentrifugeと長期的なパートナーシップを締結しました。
Flowcarbonは、新しい炭素プロジェクトからの排出削減・除去購入契約(Forward Contract — Emission Reduction/Removal Purchase Agreements)のプールを構築します。これらのプールは、CentrifugeのTinlake、オープンなDeFiプロトコルおよび実世界資産市場においてローンチされます。
これにより、プロジェクト開発者は、コスト効率よく資金調達することができ、資金面のボトルネックが解決されます。また、カーボンプロジェクトは、より多様な資金調達手段を得ることができるようになり、これはカーボンクレジットのエコシステムがオンチェーンで発展し続けることを意味します。
FlowcarbonのCEO Dana Gibberは、「私たちは、最初の先渡し型のコントラクト・レンディングプールをパートナーと進めており、参加を希望するプロジェクト開発者から大きな関心を集めています」と述べています。
また、Flowcarbonのチーフ・ブロックチェーン・ストラテジストPhil Fogelは、「Centrifugeは、実世界の資産をオンチェーン化したパイオニアです。Flowcarbonでは、かれらと提携し、Centrifuge上で初の自然資産のコントラクトプールの創設に取り組んでいます。私たちは、自然資産へのアクセスの民主化を促進することで、地球を救うインパクトを持つプロジェクトの資本へのアクセスを拡大させていく計画です。」と述べています。
「カーボンプロジェクト開発者は通常、カーボンクレジットからの収入がクレジットの引き渡し(売却)時にしか得られないため、資金不足に直面します。これは、プロジェクト開始から2~10年後になることもあります。この課題を解消することは、単に市場の非効率性の解消だけではなく、関係者の全てが直面している最大の課題に取り組むために不可欠なことなのです。ネイチャー・ベースド・ソリューション(NbS)は、気候変動に対する解決策の最大30%に貢献でき、最も費用対効果が高く、拡張可能で即効性のある解決策を多く含んでいるのです。」と付け加えました。
現在、NbSに流入している年間1330億ドルのうち、公的資金が86%を占めており、民間資金は14%に過ぎませんが、このパートナーシップは、主な資金のボトルネックを解消することで、後者のシェアを増加させることを目的としています。
Centrifugeの共同創業者Martin Quenselは、次のように述べています。「FlowcarbonとCentrifugeは、オープンでパーミッションレスなブロックチェーン技術が、透明性が高くかつ検閲に強い公平な場を提供するというビジョンを共有しています。私たちは、地域の金融コミュニティの全く新しいレベルの成長とスケーラビリティを解放することで、世界的な二酸化炭素排出量の削減を支援していきます。」
Centrifugeの共同設立者Maex Amentはこう述べています。
「このパートナーシップに心から興奮しています。Centrifugeの設立当初から、企業やプロジェクト、個人がより早く目標を達成できるように、市場に流動性を解放することが私たちの目標でした。
彼は、さらにこう付け加えます。
「Centrifugeのプロトコルを使用して、カーボン市場のプロジェクトに資金提供することは、完璧なユースケースとなります。このパートナーシップは、従来の手段では調達がほとんど不可能な時期に、自然保護や森林再生など、炭素排出を削減または除去するプロジェクトの初期段階で、市場に流動性を注入することになります。同時に、Centrifugeのプロトコルによって、誰でもカーボン先物プールに投資できるようになり、自分が信じ、支援したい資産クラスの投資することが可能になるのです。」
Centrifugeは、実世界の資産を分散型金融(DeFi)に接続するプラットフォームです。投資家は、同社の分散型アプリケーションを通じて、実世界の資産(ユニークな価値を持つあらゆる物理的資産)のトークン化表現により構成されるストラクチャードクレジット投資ビークルであるTinlake Poolに投資して、利回りを獲得する機会を得られます。
発行体としては、これらの資産をトークン化することで、バンクレスで即時の流動性を獲得できます。クレジットファイナンスのためのDeFiプラットフォームを提供することで、Centrifugeは、暗号分野に見られるボラティリティと安定性の両方の懸念に対処しています。このように、DeFiに安定したクレジットファイナンスをもたらし、世界中の人々に、より多くの透明性と低資本コストを可能するための取り組みを進めています。
Flowcarbonは、カーボンオフセットをブロックチェーン上で実現する気候変動技術のパイオニア企業です。私たちのミッションは、カーボン市場をアクセス可能で透明性の高いものにし、数十億ドル規模の資金を気候変動プロジェクトに直接投資することです。炭素、持続可能性、ブロックチェーン技術の専門知識を結集した経験豊富な起業家チームによって設立され、世界有数の投資家の支援を受けており、人類、生物の多様性、地球にとって真のポジティブなインパクトをもたらすために全力を注いでいます。
気候変動の緩和には、組織的な行動が必要であり、個人でオフセットをお考えの方にも、組織としてオフセットをお考えの方にも、それぞれのニーズに合わせたカーボンソリューションを提供します。実際に、多くの組織がカーボンオフセットを利用して、ネットゼロの目標達成に取り組んでいます。
Flowcarbonは、カーボンクレジットをチェーンに乗せ、トークンに変換し、ボランタリーカーボン市場をより透明で、流動的で、アクセスしやすいものにします。そして、フラッグシップトークンであるGNTは、組織レベルのカーボンクレジットに支えられており、個人および企業のオフセットニーズに適合して機能します。
地球を守るために、Flowcarbonがどのように世界中の人々のオフセットニーズをサポートできるかについて、各コンテンツをフォローして情報を入手していきましょう。
翻訳:Takeshi_TGAL