どうもこんばんは。
野球にわかファンの新米心理カウンセラー・あぶです。
(好きな球団は広島カープと楽天イーグルスです)
10月25日、今年もドラフト会議が始まりますね。
今年は、甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭、躍進した金足農業など、若きスター選手に注目が集まっています。
そこで今回は、ドラフトに関する心理学ネタをご紹介します。
ひとたびある物事に評価を下すと、それに反する証拠が見えなくなる、というのが「評価バイアスの法則」である。
ドラフトでバスケットボールのNBAに入団した271名の選手のデータを分析したところ、興味深いことがわかった。
その選手がタフで得点力が高ければ、当然、長時間コートに出ていることが予測される。だが、調査の結果、選手の出場時間に最も関係するのは、選手の能力やケガなどといった要素以上に、「ドラフトで指名された順位」だった。どのシーズンでも、ドラフトの指名順位が1つ遅くなるごとにプレー時間が減っていたのだ。
また、ドラフトで遅く指名された選手ほど、最終的にキャリアは短くなっている。ドラフト1巡目で選ばれた選手は、2巡目に選ばれた選手より約3.3年長くリーグにとどまっている。指名順の遅い選手は、たとえ同じくらい優秀であっても、ドラフト順が遅かったという不幸を背負い続けるのだ。
理性的に考えれば、選手はいったん入団したら、ドラフト順位など関係なくなるはずだ。だが、価値基準の法則 ―― 最初の印象で人や物事にラベルづけする傾向 ―― が、評価バイアスの法則と合流すると、ひとたび評価が下されたが最後、それを見直すことができなくなる。
一度、選手に「ドラフト下位指名」というラベルが貼られてしまうと、ほとんどのコーチはそのラベルのために選手を見る目が曇る。得点を入れようがシュートをブロックしようが、ドラフトの指名順位ほどは選手の評価に影響を与えないのである。
—— 『あなたはなぜ値札にダマされるのか?』
要は、ドラフトの順位は想像以上に、プロとしての出場時間や選手生命に影響を与えるものなのです。そう思うと、今回のドラフトも、どの選手が何位指名されるか、関心を持って見てしまいます。
ちなみに。この評価バイアスに陥らないためには、時に矛盾した情報も進んで受け入れ、結論を出す前にじっくりと異なる角度から考えるようにすることが大切になります。もし、ランキング上位のもの、順位に影響されやすいと感じる方は、是非取り入れて見てください。
ではまたー。