どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
前回の記事(【143】「雰囲気づくり」で相手の本音を引き出す)では、人から話を聞き出すには、話したくなる「雰囲気づくり」「しぐさ」「コメント力」「質問力」が必要だということと、4要素のうち「雰囲気づくり」のコツをいくつかご紹介しました。
今回は、つい話したくなる「しぐさ」についてご紹介します。
人の話を聞いている時に、腕や足を組んだり、体を後ろに引いたりすることはないでしょうか? そうした仕草のことを、ボディーランゲージ用語で「クローズドポジション」といいます。
聞き手がこうした姿勢をとるのは、無意識のうちに相手を警戒しているからです。怖いのは、こちらが防御の姿勢をとると、相手も防御の姿勢に入ってしまい、お互いに黙り込むことになってしまいます。
そこで大切なのが、自分の方から「オープンポジション」になることです。つまり、腕や足を組むこと、体を後ろに引くことをやめることです。そうすれば、相手は「敵じゃなさそうだな」と思い、話がしやすくなるはずです。
オープンポジションで相手の心をつかんだら、 次に大切になってくるのが、相手の集中力を妨げることなく会話を進めていくことです。
ところが人は、無意識のうちに相手の集中力を削ぐしぐさをやってしまいがちです。例えば、ペンを回す、髪の毛やアクセサリーをいじる、貧乏ゆすりをする、といったしぐさです。なかでも貧乏ゆすりは、「私はあなたの話を聞いているとイライラする」という意思表示になってしまうので、話を聞く時にはやめるように心がけてください。
『聞き出す技術』著者の伊東明氏によれば、心理カウンセラーは相手から話を聞き出す時に、「沈黙を恐れない」ことを心がけているそうです。
普通、沈黙に耐えることは非常に難しいです。3〜4秒でも相手から答えが返ってこないと、「意見がないのかな」と思ってしまい、矢継ぎ早に質問をしてしまいます。すると、かえって相手から深い話を聞き出せなくなってしまいます。
その点、心理カウンセラーは相手が考えている間、話し出すまでじっくりと、穏やかな表情で待ち続けます。すると、相手は安心して考えられ、自分なりの答えを見つけ出すことができます。
いかがでしょうか?
自身の行動を振り返ると、腕を組む、髪の毛を触ってしまうなど、無意識にしてしまっていることはあるのではないでしょうか?
もし心当たりがあった方は、ぜひ上記の仕草を取り入れてみてください。
ではまたー。