みなさんどうもこんにちは、ポケモントレーナーの(cryp)takです。
今日はポケモン界隈でありがちな厳選についてお話していきます。
昨今、TLをみると「メタモン厳選が~」という呟きがしばしば見られます。
その背景を見てみると、どうやらポケモン対戦にはポケモンの厳選が必要で、さらに厳選されたメタモンが必要とのこと。
その認識、完全に間違っています。
↑「大丈夫? ファミ通の攻略本だよ?」を前面に出したファミ通の記事。
ポケモンにはそれぞれHP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さの6つの能力値があります。
それらはポケモンの種類ごとに決まっている値(いわゆる種族値)と基礎ポイント、性格、そしてポケモン1体ごとに異なるジャッジの成績(いわゆる個体値)によって決まります。
このうち個体値と性格および特性を目的の値にするためにポケモンを何匹も捕まえたりタマゴを孵化させる作業を厳選と呼びます。
特にタマゴでは親のポケモンの個体値・性格・特性を受け継ぐことができるます。
ほとんどのポケモンの親になれるメタモンの中でも個体値の高いメタモンが注目され、厳選されがちです。
ただしメタモンはタマゴから入手できないので野生やレイドバトルのメタモンを何度も捕獲すること、それがメタモン厳選として巷に蔓延っています。
まずほとんどのポケモンを厳選する際にはメタモンは必要ありません。
厳選する際にメタモンが必要なポケモンは性別が「♂のみ」または「性別不明」のポケモンのみです。
ポケモン剣盾でいうならば
・バルキー、ナゲキ、ダゲキ、ワシボン、ベロバー
・ルナトーン、ソルロック、ヤジロン、ドーミラー、ロトム、ギアル、ゴビット、ダダリン、ヤバチャ、タイレーツ
の15種類。
これ以外の、タマゴを作ることで厳選できるポケモンは♂のポケモンと♀のポケモンを用意すればいいのです。
一応、♂が出やすいポケモンにおいてはメタモンがあった方が楽程度です。
サルノリ、ヒバニー、メッソン、ヒトカゲ、イーブイ、カビゴン、トゲピー、ミツハニー、リオル、ヤトウモリ、ガーディ、ワンリキー、ドッコラー
の13種類。
ポケモン剣盾では
・性格→性格ミントで変更可能
・ジャッジの成績(いわゆる個体値)→王冠で「さいこう」に鍛えられる
・特性→隠れ特性以外なら特性カプセルで変更可能
と、厳選するステータスを、厳選不要で揃えることができます。
さらに言えば、今回ではレイドバトルによってジャッジの成績がよい(いわゆる高個体値)ポケモンがゲットできます。
すなわち、厳選するならばレイドバトルを繰り返すことで個体値の高い親ポケモンや目的の個体値のポケモンを手に入れることが可能です。
王冠や性格ミント、特性カプセルの入手にはバトルタワーを進めることをお勧めします。
マスターボール級に到達すると
・BPが180程度
・性格ミントが9つ
・銀の王冠が7つ、金の王冠が1つ
手に入ります。
シングルバトルとダブルバトル、両方でマスターボール級になれば二倍ですね。
シングルバトルはザシアン/ザマゼンタとムゲンダイダで割と勝てるので問題ないでしょう。
ダブルバトルも同じく、これら二体を使えば割と勝てるので問題ないと思います。
レンタルパーティでもバトルタワーに挑戦できるので「これら2体を使うのは…」と思う人はレンタルパーティを使ってみるといいでしょう。
これら二体はダブルバトル向きの技をあまり覚えないので、ダブルバトルではレンタルパーティの方が事故なく進められます。
バトルタワーを進めるのは、ジャッジ機能の開放に必要なのでぜひやりましょう。
初代から、ポケモンは交換が可能なので厳選したポケモン持っていれば、それを交換のタネにして別の厳選済みのポケモンを入手することも可能です。
すなわち♂のみ・性別不明・♂が出やすいポケモンの厳選をしなくても、ポケモン交換によって入手できます。
・ポケモン厳選にメタモンは必ずしも必要ではない
・メタモンを厳選するくらいならレイドバトルでポケモンをいっぱいゲットしよう
・ポケモンのステータスは大体後から修正できるので厳選そのものがほぼ不要
・上記したメタモンと組み合わせないとタマゴが作れないポケモンが存在する
・厳選したメタモンを交換のタネに使う
・無自覚
のいずれか。
用意するもの
・あかいいと
親ポケモンにあかいいとを持たせることでによってHP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さの6つの個体値のうち、5つを親から遺伝します。
・かわらずのいし
親ポケモンに持たせることで性格を遺伝させることができます。
・目的のポケモンの♀(隠れ特性が欲しい場合は隠れ特性の♀を、そうでなければできれば目的の特性を持っているものが望ましい)
・タマゴグループが同じ♂のポケモン
ポケモンにはそれぞれタマゴグループというものが設定されており、同じタマゴグループならば別種のポケモン同士でも♀のポケモンのタマゴが手に入ります。
↑の図鑑で確認してください。
あったらいいもの
・まるいおまもり
預かり屋でタマゴができやすくなります。ストーリークリア後、キルクスタウンのホテルにいるモリモトとポケモンバトルして勝利すると入手。
・特性がほのおのからだ/じょうききかん/マグマのよろいのポケモン
タマゴを孵化させる歩数が半分になります。
例としてコイキング/ギャラドスの厳選を挙げます。
コイキング厳選の利点
・タマゴを孵化させるために必要な歩数が圧倒的に少ない
・♂のポケモンが覚えている特定の技を♀のポケモンに覚えさせることができる、タマゴ技と呼ばれる技がない
・ギャラドスが強い
目標として
・HP/攻撃/防御/特防/素早さ(特攻以外)が「さいこう」
・性格は「ようき」
・特性は「すいすい」
のコイキングを目指します。
コイキングのタマゴグループは水中2とドラゴンです。
そのため同じタマゴグループで♂のポケモンがレイドバトルから手に入っていればそれを父親にできます。
まずは♀のコイキングまたはギャラドスを捕まえます。
(ここで特性:シンクロで性格:ようきのポケモンがいれば手持ちの一番上に置くことで性格:ようきのポケモンが野生で出てきやすくなり、手数的に得です)
次に性格がようきでタマゴグループが♂のポケモンを捕まえているかボックスを確認します。
なければタマゴを孵化させていくうちに目的の性格が出る/最悪性格ミントで変えられると思ってステップを進めます。
性格:ようきのポケモンにかわらずのいしを持たせ、コイキング/ギャラドスと共に2体を預かり屋に預けます。
しばらく自転車で預かり屋の回りをうろうろしていればタマゴができるので、これを受け取りまた預かり屋の回りをうろうろ。するとタマゴが孵化します。
性格:ようきで♀のコイキングが産まれるまでタマゴ受け取りと孵化を繰り返します。
次にタマゴグループが水中2もしくはドラゴンで、HP/攻撃/防御/特防/素早さに「さいこう」の多いポケモンをボックスから探します。
「さいこう」の箇所が何パターンかある方が厳選に便利です。
例えばHP/攻撃/特防が最高のハリーセン♂と、攻撃/防御/素早さが最高のエレザード♂がいるとします。
どちらからでもいいのですが、そのポケモンに赤い糸を、性格:ようきで♀のコイキングに変わらずの石を持たせて預かり屋に預け、またタマゴを孵化させるのを繰り返します。
すると能力値のジャッジで「さいこう」を持つコイキングが産まれるので、これをまた親にし、タマゴを作って孵化を繰り返して、HP/攻撃/防御/特防/素早さで「さいこう」で性格:ようきのコイキングを得ます。
「さいこう」がないコイキング♀×HP/攻撃/特防が「さいこう」のハリーセン♂
HPが「さいこう」のコイキング♀×HP/攻撃/特防が「さいこう」のハリーセン♂
HP/特防が「さいこう」のコイキング♀×攻撃/防御/素早さが「さいこう」のエレザード♂
HP/攻撃/防御が「さいこう」のコイキング♀×HP/特防/素早さが「さいこう」のコイキング♂
といった具合に、「さいこう」が足りていない箇所を補いつつ、できる限り「さいこう」が多いポケモンを親にしてタマゴ作りと孵化を繰り返します。
そして結果的に
・HP/攻撃/防御/特防/素早さ(特攻以外)が「さいこう」
・性格は「ようき」
・特性は「すいすい」
のコイキングを得ます。
もっと深い話
そもそもポケモン対戦で必要なのは高い個体値でも、さらに言えばタイプバランスのいいパーティやタイプ相性ではありません。
実際のステータスの数値、これだけです。
相手のポケモンに倒されるより先に倒しきった方がポケモン対戦において(基本的に)勝ちなのですから
・耐久値
・火力
・素早さ
が条件を満たし、パーティ全体で合致してればタイプ相性や個体値は関係ありません。
効果今一つでもアイテムや天候や特性で火力補正を重ねることで突破したり、ダイマックスや天候で相手の攻撃を耐えきったりといったダメージレースさえ有利であれば問題ないのです。
この数値というものを活かしたポケモンの例でいえば、例え相手がドラゴン技を半減する鋼タイプでも逆鱗2~3発で倒しうるようなオノノクスや、弱点を突かれても物理であれば回復が間に合うクレベースなどが該当します。
実際はこれらのポケモンだけでは、相手の攻撃を耐える回数や倒しきるまでのターン運びが揃わないので安定した強いパーティにはなりません。
これらの攻撃回数や被弾回数を考慮したパーティ構築が役割系・サイクル戦のパーティでは重要になります。
シングルバトルですと、対面構築などと呼ばれたり役割集中と呼ばれるようなサイクル戦をしない構築も可能ですが、それらにおいても火力や被弾回数を考えないわけではありません。
要するに目的の数値さえ達成できればそれ以上の厳選は不要なわけです。
ただし厳選してさえおけば各種ステータスを計算することが簡単であること、ジャッジの画面で確認しやすいので、厳選して「さいこう」「ダメかも」を揃えることが多いです。まあこと素早さに関してはパーティ内で求めらる素早さが存在していて「さいこう」「ダメかも」以外のLv.50では15段階と性格による調整が必要だったり。