画面はレンディングの自動化サービスCoinlendのスマホアプリです。各取引所の画面でもいいけど、これが一覧化できるので載せます。
Coinlend:http://bit.ly/2PgXuV0
一番ひだりが通貨の名称。
真ん中が取引所やプラットフォーム。
右側は、貸出利率の年利換算のパーセンテージです。
※今回の記事ですが、最新のレンディング市場の情報をすべて見ているわけではないので、ズレている可能性があります。ご了承ください。
さて、少し前置きです。
レンディングとは、保有する暗号通貨や、暗号通貨をドルやユーロに替えて、貸出できるものですね。
取引所で信用取引(=レバレッジ取引)する人は、一旦、暗号通貨や法定通貨、ペッグ通貨を借りて、ロング、ショートしますけど、貸したい人はその取引所を通じて、貸しているわけです。
私は、ドル、ライトコイン、イーサリアム クラシックなど、貸しています。レンディング歴は3年くらいになるので、歴は短くはないと思います。
ドルは、日本国内より欧米のBTC価格が大きく高かった時に、日本国内でBTCを仕入れ、Bitfinexに送り、売ってドルにしたのち、貸している、ということになります。
この、最初の流れの作業をするだけで価格差分、サヤ取りができて、利益が十数万円、出ましたよ。※今は価格差は収縮しています。
※暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)のレンディングそのものについては「仮想通貨 レンディング」などでググってみてください。ペッグ通貨も。
日本だと、Bitbank、GMOコイン、Coincheckなどが業として行っていますね。
では本題へ・・・。
いきなりですが、「現在」と「これから」の予想、書きます^_^
現在)
レンディング(Lending)、すなわち「貸し出す行為」は、暗号通貨トレーダーの中の一部の人たちと大口保有者のみが行っている。
金額ではなく「人数」でカウントすることができるなら、いまは「少ない状態」といえるでしょう。
大口保有者ですが、去年でしたか、中国の資金がレンディング市場に流れ込んできたことがあり、その時は、貸出利率が低迷しました。金額としては大きいと思われます。むちゃくちゃ大きい。少なくとも当時は。
これから)
暗号通貨そのものの認知向上に伴って、レバレッジ取引する人が増加し、貸し出す人も増加する。
=レンディングという行為が一般化してゆく。
=貸出人数、金額ともに大きくなってゆく。
現在)
取引所やプラットフォームが貸借の仲介をしている。
これから)
取引所が直接仲介することが少なくなり、商社(的な存在)が台頭。
その商社に預け、商社が運営する運用プラットフォームをもって、取引所に、貸出機能含めて提供する。
具体的には取引所で信用取引しようとする人は普通に借入する形になかるが、実際は、取引所のサードパーティーとしての商社の賃借機能を利用することになる。
Celsuis他のプラットフォームと似ていますが、もっと大規模に、もっと自然に商社の仕組みが、取引所の普通のトレードに馴染んでいる姿、です。
なんにせよ、ここ数年の間に、暗号通貨に特化した巨大な商社の出現か、既存のカストディアンがその役割を担うかもしれない、と思います。
現在)
貸し出したら、期限または借主がポジション閉じるまで帰ってこない。
これから)
貸主から借主に対して次のようなオファーができるようになるのではないか。
例えば・・・
例:今の市場利率が「高い」から、返して欲しい。ついては今まで発生している金利の半分を免除するからポジション閉じませんか?
例:今の市場利率が「低い」から、期限がもう少しになってるけど、もっと長く借りて欲しい。ついては、利息は当初より半分でいいよ。ポジション閉じなくもないでしょ?
いままで貸主は、「期限または借主のポジション解消まで待つ」しか選択肢がなかったものが、貸主側からアクションができるようになるのでは?と思うわけです。
いわゆる、交渉です。
※Celsuisをはじめとするプラットフォーム系では、預け入れと引き出し、という概念なので、貸出、返却ではない、と言えます。期限もない。ただ、暗号通貨業界一般で、一番しっくりくる形としては、レバレッジ取引の際に借りる、だろうな、と思って、ここではCelsuis等を除いた書き方をしています。
また、国内取引所でレンディング契約の途中解約という手段がありますが、わかりやすくするために、これも除外しています。あれ、すごい利息削られますしね…。
3つほど挙げましたが、他にもあると思います。出てくるとも思います。
それだけに、暗号通貨業界のレンディング市場というのは未成熟で、これからの世界、といえると思います。
楽しみですね。
レンディングは、正直、トレードよりも利益は薄いです。(トレードは負けなければ、という前提ですけども)
レンディングで1万円利益をあげようと思うと一定期間必要ですが、トレードだと一瞬ですもんね。勝てれば。(しつこい)
ある意味、「死に金」ともなりかねないものではあります。
ただ、コツコツと利益をあげてくれる。
暗号通貨の相場が上がろうと下がろうと関係なく、利息を得ることができる。
体調よくても悪くても。やる気が出ようと出まいと。
これ、大きい。
私自身は、スキャルピング中心のBTCFXトレーダーです。
証拠金は証拠金で確保しておいて、他の一定割合は、レンディングで運用しています。
いま、ドルの利率がいいですね。年利換算で30%に届きます。
定期預金の何万倍なんでしょうね・・・。何十万倍かな。
本当は証拠金積むなり、ビットコイン、アルトコインの現物でのスイングトレード用に資金がほしいところではありますが、レンディングは今までどおり、続けようと思います。
トレードしようとしまいと毎日コツコツ、利益あげてくれますから。
本当に助かってます。
取引所の破綻リスクさえ覚悟できれば、いい運用方法ではないかと思います。
では。
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【追記】2019/5/26 23:50
レンディングとは異なりますが、利息を得るという点ではBitmexも触れておいたほうがいいですね。
Bitmexをこれから使いたい人は、8時間ごとの「受取」利息も考慮することお勧めします。ポジション取らないといけませんが、使いようによってはすごい利率になりますよ。(ポジションを取る=建玉を持つこと)