１８年に渡る世界放浪、ついに旅の全貌を公開する時が来た！（現在００１）

最近のルーマニアでの生活

まずは最初の近況報告！

現在僕は、ルーマニアのシビウという人口約１５万人の地方都市に住んでます。都市って言っても大阪出身の僕からすると結構田舎で家の前の道路はまだ舗装されていない。現在舗装工事中。

最近はこの街でストリートミュージシャンとして暮らしています。

僕がストリート・ミュージシャンになった経緯

初めてこの街に来たのは２年前、近くの山の中であったTransylvania Callingっていうミュージックフェスティバルに来たのがきっかけ。

当時の僕は友人たち６人で車を買ってヨーロッパ中のフェスティバルを廻ってお金を稼ぎながら旅をしていた。

フェスティバル内でサウンドヒーリングワークショップを開催する代わりに無料でフェスに入れてもらい、そこのキャンプエリアでお寿司とワッペンを歩き売りするって言うやり方。

最高に仲の良い友達を集めてグループを組んでフェスを廻ったんだけど、どうも6人で同じ事をやるってのが多すぎたみたいで、そこそこ稼いでも6人で割ると大した額にならなかった。

その年の夏は全部で8個くらいのヨーロッパのフェスを廻ったんだけど、最後の方は肉体的にはともかく、精神的に結構疲れていて人と会うのが面倒くさくなっていた。

そんな中フェスティバルツアーの最後の締めとして同じ夏にハンガリーで開かれたワールドレインボーギャザリングに行って楽しんで終わりの予定だったんだけど、100人以上もの良く見知った友達のいるギャザリングに着くと、もう一杯一杯になってしまった。

そんな時に同じタイミングでルーマニアのフェスを廻った時に知り合った超可愛いルーマニア人のローフーディストの女の子からルーマニアのフェスで出店するので良かったら遊びに来ないかと言う誘いが来たのでハンガリーのギャザリングを飛び出して隣国のルーマニアに向った。

ハンガリーから夜行電車でやってきて日曜日の正午ころにつき、とりあえず街の中央広場へ向かう。広場では陶器市場が開かれていて結構な人だかり。

以前ちょっとしたヒッチハイクの流れでルーマニアの他の街でバスキング（道端で楽器を演奏してお金を稼ぐこと）した時にそこそこ稼げたので軽い気持ちで楽器を取り出し広場で演奏してみることに。

ちなみに僕はハンドパンと言うUFOみたいな形をした幻想的な鉄製の楽器を演奏していて、楽器の見た目、不思議な音色、アジア人という特殊性で結構注目を浴びることが多い。

案の定、演奏してみると大注目、みんながみんなプラスチック製の１leu札を投げ込んでくれる。1leuは約２６円、金額は少ないけど通りがかる人みんなが放り込んでくれると結構な額になる。

ハンドパンケースの中にお金を集めてたんだけど、すごい勢いでお金が溜まっていくので一時間に一度山になったお札をカバンに入れないとケースから溢れ出る状態。

あまりに調子がいいので休まずに夜の10時まで10時間ぶっ続けで演奏。泊まっていたドミトリーに戻りお金を数えはじめる。あまりにも大量で数えるのに３時間もかかってしまった。プラスチック製のお札はめちゃくちゃ数えにくい。

結果、2800 lei, 日本円にして約73000円も稼いでしまった。現地の人の最低賃金の４６日分を一日で稼いだと考えるとかなり異常な事態だ。

当たり前だけどかなり舞い上がって喜んでいたら、その時一緒にいた友達からそんなの最初だけのビギナーズラックだよって言われた。

今になって振り返ってみると、まさしくその言葉通りでそれ以来最高に稼いでもその3分の1が限界。しかも毎年、時が経つごとに飽きられて徐々に収入が減っていく。まあそれでも十分なので良いんだけど。

その日のビギナーズラックに後押しされて以来、僕はストリートミュージシャンとして旅するようになり去年と今年またこのシビウに夏だけ戻ってきてる。

ただで住める家を手に入れた

去年はずっとホテルのドミトリールームに滞在していて結構面倒くさい事も多かったんだけど、今年は運良く素敵な家に子猫と一緒に暮らしています。

今も子猫が僕の膝の上で眠ってる。　か　わ　い　い　。。。

この家に出会ったのもラッキーな話で、3ヶ月ほど前にこの街で演奏している時にドイツ人のミュージシャンの女の子ふたり組と仲良くなって一緒に街中で演奏したり踊ったりしてたんだけど、ある日彼女達の住む家に数日間招待してくれた。

その時は一緒に料理したりして楽しく過ごして帰ったんだけど、数日後にまた連絡が来て、彼女たちが家を出た後に移り住んでも良いよって話になった。

なんでもその家はドイツに住むルーマニア人の持ち家で売りに出されているんだけど、売ろうとしてもそんなにすぐ売れるわけでもないので、売れるまでの間ただで住んでいいよって話。

その代わり光熱費を払って子猫の世話をしてほしいと。

庭付き一戸建て、広い庭にはオーガニックグレープがわんさか。こちらとしては願ったり叶ったり。子猫も大好き。

家のオーナーには１分くらいしか会ってないんだけど、それでも信用してくれた。日本人のイメージで得してるなぁって思うのはこういうときだ。

ここ一ヶ月ほどは、寒くなって天気も悪いのでストリートで演奏するのはやめて家に引きこもってます。

主にレコーディングしたり作曲したり、ウェブサイトを更新したり、漫画読んだり、瞑想したりのオタクな日々。もうずっとまともに人と話してないけど、まあこういうのもたまにはいいかなって。

ちなみにこれが昨日完成した曲。よかったら聴いてください。

まあ、こんな感じに調子の良い最近です。

つづく。。。

次回は、ルーマニアでのテレビ出演と、とんでもない経緯で家を追い出されて、突然に旅暮らしに引き戻されると言う話です。

強烈な人生の流れがやってきて再び旅に放り出される、しかも1時間以内に（現在００２）

（この記事は２０１６年１０月３０日に自身のブログに投稿した物を加筆修正してアリスに再投稿したものです。今後はアリスを中心に活動していこうと思っているので応援よろしくお願いします。）