ここ数年の僕のメインの収入はハンドパンという楽器を世界各地の街なかで演奏して稼いでいるのだけど、実のところ、聴衆から絶賛されて、お金をしっかり稼いでいても、あまり自分の演奏に自信がないのである。
自分の作る曲やDJ、あるいはスピリチュアルな才能に関しては自信があるのだけど、ハンドパンの演奏となると物凄いハンドパンミュージシャンをYouTubeで散々見てきただけに、どうしても自信を持ちきれない。
ストリートで演奏しているときは失敗しても誰も気にしないし、気に入らなければお金を入れなければいいだけの話。
実際にうるさいと苦情が来ることも稀にある。
でも自分でイベントやワークショップをしてお金を取ると言うのはまた違った話で、責任感みたいなものを感じて気後れしてしまう。
過去にも何度かイベントをやっているのだが、自分がメインでやるとかなり緊張するので、ストリートでの演奏の気軽さに逃げてしまうことが多い。
そんな中、自分にチャネリングの能力が開いたことで、自分の自信のあるスピリチュアルな部分に焦点を当てて演奏することが出来るので、音楽的な自信のなさに引け目を感じずに自分らしさをより一層表現出来るように思えた。
チャネリングとしてのハンドパンの演奏なら、このヨガを練習してる人がいっぱいいる、コパンガン北部では堂々と渡り合えると思い、自分でワークショップを開いてみることにした。
お金に余裕が無いと何でもやってみようという気になる。チャレンジ精神が旺盛になるのはお金がないことのポジティブな面の一つだろう。
最初は一つの場所でチャネリングワークショップを開こうと思っていたのだけど、手違いで2つのヨガアシュラムに登録してしまい、どちらもチャネリングをするというのは芸がないのでもう一つは自分の得意な瞑想を組み合わせることにした。
一つの場所では海沿いにあるヨガスタジオにてチャネリングにフォーカスして演奏、参加者のスピリットを癒やす。
もう一つの場所は山奥のジャングルにあるヨガアシュラムでの演奏。こちらは音そのもののヴァイブレーションで癒やすというアイデア。
ここではサウンドドームと呼ばれている土で作られた大きな土蔵の中での演奏。
形が直径5メートルくらいの球状で音が反響するように作られている。
この場所はラの音に共鳴するようにできていて、ハンドパンを演奏すると物凄い反響で簡単に意識をトランス状態に持っていける。
僕のハンドパンはレの音がメインで、相性の良いラの音が多く含まれているので、このサウンドドームはうってつけの演奏場所だ。
ここでは誘導瞑想と組み合わせて演奏することにした。
パソコンで自分でフライヤーを作って、フェイスブックのコパンガンでの意識高い系イベント紹介のグループで宣伝したり、島にいる友達にも連絡して、より多くの人に来てもらえるように努力した。
いよいよ初のチャネリングワークショップ当日。
準備をしながら本当に人が来てくれるのかと不安になりつつ待っていると一人やってきた。
喋っているうちに、また一人また一人と、続々とやってきて、最後には20人ほどいただろうか。ヨガホールは満員になり、大成功のうちに初めて自分で主催したワークショップは終了した。
流石にここコパンガン北部のスリタヌ村はスピリチュアルなことにどっぷり浸かっている人が多いだけに、こんな変わり種のイベントでもそこそこの人が集まってくれた。
常々僕は自分のシャイさのゆえに自分の可能性を大幅に制限していたので、この一歩は非常に大きな一歩だ。今後は少しずつ人前で自分を表現できるようになっていきたい。
つづく。。。
次回は、大阪から遊びに来た親友とフルムーンの日にシャーマニックセレモニーを行うも、過剰摂取により散々な目にあう話。
満月の晩に南米の浄化の儀式ハペで超強力デトックス(現在015)
(この記事は2017年4月9日に自身のブログに投稿した物を加筆修正してアリスに再投稿したものです。)
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