自分でやってみて、車上生活は可能であることが分かった。
車上生活、要するに定住せず、車の中で寝泊まりをするということだが、車内をカスタマイズすれば十分に可能で、今はアウトドア用品などを漁れば車中泊グッズが充実しているから、ちょっとしたベッドみたいなものはすぐに作ることができる。
もっとも定住していた方が心身的に楽には違いないし、家族がいれば論外である。私のいっている車中泊というのはあくまで箱バンレベルの車での話で、大きなキャンピングカーでも購入すれば話は違うのかもしれないが、それならどこかで賃貸マンションでも借りた方が安く仕上がりそうだし、キャンピングカーの場合乗用車として使うのが難しい。
わたしがやっているのは箱バンレベルの常用に耐える車での車上生活で、これは1人を想定しないととても無理である。また、当然ながら車の中は狭いので、狭い車の中でも楽しむことができるスキルが大切である。スマホやパソコンをいじるのが大好き、みたいな人こそ向いている。
もちろんアウトドアが大好きな人にもオススメではあるのだが、アウトドアが想定するのは長くても数日間河原や山の中で過ごす、というようなものであろう。わたしが想定している車上生活は永遠、つまりずっと車を常宿の手段とするということだ。
その上で断言したい。車上暮らしは可能である。ただ、自分でやっていて今のところ問題点がひとつある。ゴミの問題だ。
今のところ、特にその地域に住んでいるわけではない、他所から来た人のゴミを受け入れるような場所はないのではないか。見たことがない。だからゴミがたまってくると捨てる場所に困る。
まさか路上にゴミを撒き散らすわけにもいかないし、そうなるとゴミを捨てるために定期的に住居に戻る必要がある。
当然車上暮らしなんてとてもコンパクトなライフスタイルだから、ゴミが大量に発生するということはないのであるが、ゴミがゼロのまま暮らし続けるなんてことは到底不可能なので、何日かするとどうしてもゴミ問題に遭遇することになる。
如何ともしがたいことだ。ゴミ問題を解決すれば、多くの人間がもっと流動的な暮らしを望むことができると思うのだが。
しかし難しい話である。