夜の帷の中で

車中泊用にアウトドア用品店で販売されているエアマットを購入した。

驚くほど快適で、もう少し車の中をドレスコードすればホテルに泊まる必要がまるでなくなるのでは、と思えてくる。

昨日は異常に眠かったのでビジネスホテルに宿泊したのだが、そうでもない時は購入したマットの上でうとうとしていれば十分という感じである。

はじめのうちは毎日どこかに宿泊していたのだが、毎日になってくるとお金もかさむので、少しでも費用を抑えようと思い、ゲストハウスに泊まった。

泊まって気づいたのだが、わたしはかなりデリケートな方で、近くに人がいると思うとほとんど眠れない。コロナウィルスの心配もある。

カプセルホテルなんかだとそうでもないのだが、ゲストハウスのベッドで熟睡するのは難しい。敷居がアバウトなところが多いからだと思う。

旅の人たちと交流するために行く場所と考えると悪くはない。

しかし遊ぶためにホームレス生活をしているわけではないので、逆に疲れを溜めるようなことはしたくない。

車はプライベートな空間なので、頑張ればそこそこ快適になるはずだ。車で寝ることができれば、宿泊費を他にまわせる。これは大きなことだ。

まだ完全ではないが、マットひとつでここまで変わるなら、色々とできることは多いはずだと確信をもった。

20年くらい車に乗っていながら、これまで車をいじったことがなかった。今もいじってはおらず至ってノーマルなものだ。

しかし、いかに車の中で快適に寝れるようにするか考えているうちに、はじめて色々といじりたいと思うようになった。

快適な車は翌日の行動をアクティブにする。