以前青年海外協力隊というのに参加しました。
その時に派遣された国が、ドミニカ国という国です。
この時期は写真を撮っていなかったので、ドミニカの写真はほとんど残っていないです。
この頃から写真に興味を持っていれば、かなり面白い写真が撮れていたのですが。。。なんだか残念。。。
おそらくドミニカ国と聞くと、多くの人は「ああドミニカ共和国のことか」と思う方が多いと思います。
ですが、”ドミニカ国” と ”ドミニカ共和国” はまったく違う国なんです。
両国ともカリブ海に浮かぶ島国ですが、別の国です。
ドミニカ共和国は、スポーツも強いので日本人にもかなり馴染みがありますが、ドミニカ国はほとんどの日本人が知らないと思います。
自分もJICAから電話が来てドミニカ国に派遣されると知った時、ドミニカ共和国に行くんだと思いこんでしまいました。
そしてスペイン語を勉強するんだなあとなんとなく思っていましたが、「訓練では英語を勉強します」と言われて、えっ!と驚いてしまいました。
ドミニカ国はイギリス連邦のひとつなので、オーストラリアなどと一緒で象徴的な国家元首はエリザベス女王です。
公用語が英語で、クレオール語というローカル言語もあります。
国の大きさは佐渡島と同じくらいの小国です。
人口は7万人ほど。
ほとんどがアフリカ系の人たちで、わずかにカリブ族という少数民族が住んでいます。
こんな国に2年間ほど派遣されていました。
(実は心を病んで半年ほど帰国した期間があるので正確には1年半住んでいました)
自分が派遣されたマリゴットという地域は島の東海岸、大西洋に面した小さな村です。
島の西側はカリブ海に面しているのですが、全く海の様子が違うので面白いです。
とても自然が豊かで、島のほとんどの部分が熱帯雨林です。
家のベランダには毎日ハチドリがやってきました。
時々ハチドリが窓をつついて起こされることがありました。
ハチドリの写真を撮らなかったことも本当に悔やまれます。
ここで何をしていたかというと、地元の漁業局に所属して地元の漁師さんがとってくる魚の漁獲量の統計をとっていました。
マリゴットは漁師町で地元の人たちが、それぞれ小さなエンジンボート(長さ3〜4m,幅1mくらい)を持っていて、それで漁に出ます。
本当に様々な魚を取ってきます。
カツオ、トビウオ、シイラなどなど。
そしてカジキ、やマグロなど大物も当然のように取ってきます。
小さなボートに2m近いカジキを乗せて港に戻ってくる漁師さんの姿を見ていつもワクワクしていました。
本当に小さなボートなので、マグロやカジキを3匹くらいとればいっぱいになってしまいます。
夜に素潜りでロブスターを取ってくる漁師さんもいます。
時々ロブスターをおすそ分けにもらって、どう料理したらいいかわからなくて、とりあえず塩茹でにしてタバスコをかけてムシャムシャ食べたりしていました🦐
ロブスターとビールだけのような夕食の時もありました🍺
毎日午後の3時頃漁師さんが戻ってくると、取ってきた魚を計量します。
その計量に立ち会って、漁獲データをとってパソコンに入力をしたりする仕事をしていました。
すごく地味な役割でしたが、毎日大西洋の荒海の波音を聞く生活を楽しんでいました。
全く娯楽がないので、夜クブリ(kubuli)という地元のビールを飲むのが毎日の楽しみになっていました。
クブリの味は、ハートランドビールにかなり似ています。
なので時々ハートランドビールを飲むとドミニカの生活を思い出します。
クブリにドミニカでの生活を支えられたと言っても過言ではないです。
そんなドミニカの生活の中でも、いい思い出と、悪い思い出がひとつづつあります。
次回の記事でそんな思い出を書いてみようと思います。
これは数少ないドミニカ時代の写真のひとつです
ドミニカではパイレーツオブカリビアンの撮影が行われたこともありました。