四国遍路を歩く理由はみんなそれぞれあり、いろいろな背景を持った人が歩いています。
自分が歩いた時期は秋から冬にかけて寒くなる時期なので、比較的巡礼者は少ない時期だと思うのですが、道中さまざまな人と出会いました。
遍路巡礼のほとんどの時間は1人で黙々と歩きます。まさにそれが歩く目的。
時々他のお遍路さんとお話をしながら歩いたりします。
全行程の90%くらいは1人で歩き、10%ほどは誰かと話しながら歩いた感じかもしれません。
最初に仲良くなった方は福岡の女性です。
その方も猫好きなので、とても親近感を覚えました。そして同じ小学校の先輩だったことが判明!!
不思議なつながりにびっくりです。
その後は不思議と外国の方と出会うことが多くなりました。
日本の巡礼者はストイックに毎日40キロ以上歩く方が多いのですが、外国の方はそこまで無理しない人が多い気がします。
自分も無理せず毎日30キロ弱を歩いていたので、外国の方と同じペースになることが多かった気がします。
序盤から中盤までよく出会ったのが北欧から来た女性でした。
その方は禅を7年間勉強したようで、日本文化にとても詳しい方でした。
禅や瞑想について知的な理解がすごく、禅の説話などをよく語っていました。
自分はあまりメンタル的な理解には興味がないので、一度あえて天才バカボンの馬鹿馬鹿しい話をしました。
なぜかバカボン話がものすごく気に入ったようで、その後いろいろな質問責めに会うようになり、次第に疲れてしまいました😅
その後も禅や瞑想をしている外国の方と知りあうことが多くありました。
野宿をしながらお遍路巡礼をしているイタリア人にも出会いました。
彼も禅を学んでいるようですが、石鎚山のスキーリフトや、お寺の釣鐘堂にテントを張って野宿をするような強者でした。
とてもストイックな方で、求道者の雰囲気を醸し出していました。
大洲周辺ではやはり瞑想を日課にしている台湾の方と知り合いました。
その方から映画”すずめの戸締り”に大洲城が登場すると聞いたので、少し寄り道をして映画に登場する大洲城と電車が同時に映るシーンの写真を撮ることになりました。
こんな風景が映画にも登場するそうです。
その日の宿が彼と同じだったので、大洲の地ビールと高級炉端焼きをご馳走になってしまいました🍺
道中を通して一番よく出会ったのはカナダから来たブライアンという方です。
彼の旅の目的は、24番札所最御崎寺にある不思議な音のなる岩を見ることでした。
その岩を見た後の巡礼はボーナスのようなものと言っていて、かなり楽しみながら歩いていました。
彼は大の猫好きで会うたびに猫談義で盛り上がりました🐈🐈
次第に猫がいるお寺の情報をシェアするようになっていきました。
ブライアン情報を頼りに多くの猫に出会うことができました🐱
道中で数回ある年配のお遍路さんと出会いました。
その方は20周目のお遍路歩きで、野宿をしながら歩いている強者です。
時々道の駅で托鉢をしながら旅の資金を貯めています。
その方に巡礼のアドバイスを聞くと、とにかく焦らないことと教えていただきました。
巡礼に限らずとても奥深いアドバイスだと思いました。
後半少しだけ立ち話をした方は、将棋の元奨励会3段の方だそうです。
プロ目前まで行ったすごい人。藤井聡太さんとも対局したことがあるそうです。
すごい!!
これ以外でもいろいろな興味深い人に出会いましたが、そんな出会いから刺激を受けて、たくさんの気づきを与えてくれたように思います。
出会いに感謝です🙏
ブライアンとは今も時々連絡を取り合っています。
近日中に新しい猫ちゃんを2匹養子にするそうです。
その写真を見るのを今から楽しみにしています🐈🐈