チェンマイを中心とするタイの北部の地方では、11月の満月の時期にロイクラトーンというお祭りがあります。
地球の女神 "マザーアース" に感謝と祈りを捧げて、日々の汚れを浄化してもらって、将来への願い事をするお祭りです。
このお祭りのメインは灯籠流しとランタン上げです。
みんなが灯篭を流す河原に行くとたくさんの出店が出ていてとても活気があり日本の縁日の雰囲気があります。
そこで川に流す灯篭も売っていますが、自分で作ることもできます。
多くの場合はバナナの木や葉っぱ、そして色々な花を使って筏状の灯篭を作ります。
そこにロウソクと線香をセットします。
(去年のお祭りで作ったものです。鳥をイメージして作ってみました)
その灯篭を願い事を込めて川に流します。
何千もの筏が川に灯をともすとても幻想的な光景が広がります。
自分で作った灯篭に髪の毛を入れたり小銭を入れたりして、それにロウソクを灯して川に流します。
そうすることで水の女神に祈りを捧げることになり、自分の汚れは分身である灯篭と一緒に川に流されて行き清められると考えられています。
灯篭流しの後は、このお祭りのクライマックスです。
コムロイと呼ばれるている中心に火を灯したランタンを一斉に空に放ちます。
紙でできたランタンの中心に灯油を染み込ませた部分があり、そこに火をつけると次第に中の空気が温められて上昇するようになります。
集まった人たちがタイミングを合わせて一斉に空に放ちます。
光輝くランタンを祈りや願いとともに夜空へ打ち上げて、空はランタンでいっぱいになります。
その様子は息を飲む美しさです。
これまでの汚れを灯篭を川に流して清めて生まれ変わり、そのあとまっさらな気持ちでランタンを打ち上げて願い事をします。
そうすることで今まで悩み事や心配事から、これからの希望へと気持ちを切り替えることができます。
近年はこのお祭りが外国でも知られるようになり、多くの観光客がおとづれて盛り上がるようになりました。
とても幻想的な光景なのでぜひyoutubeにアップした動画を見て欲しいです。
🐘そのほかのチェンマイの記事🐘