警察に関係する施設として様々な呼び方の施設があります。
頻繁に見かけ、普通に会話で使うこともあるそれらの違いをキチンと理解していますか?
今回は
「警察署と交番ってどんな関係性なの?」
「警察署、交番、派出所、駐在所の違いを教えて下さい!」
「交番に連絡所って書いてあるんだけど、あれ何?」
「警察関係で人に話したくなるような事を知りたい!」
等と思っている貴方向けの記事となっています。
これらの違いを説明するために
◎、警察署とはどんな施設?
◎、交番とはどんな施設?
◎、派出所とはどんな施設?
◎、駐在所とはどんな施設?
◎、連絡所とはどんな施設?
この5点について説明していきます。
この記事を読む事で、これらの曖昧な警察組織を明確に分けて理解する事が出来るようになります。
これらの違いを知っている人からすると、曖昧なまま使われているのを見ると正直ムズムズして違和感があります。
是非この機会にキチンと理解して使い分けてみて下さい!
それでは各警察組織について見ていきましょう!
結論:『地域の拠点』
警察署とは、その地域周辺にある警察組織の大元となる拠点のことです。
管轄している市区町村の人口数によって規模は違いますが、通常規模の地域であれば一つの警察署で5個前後の市区町村を受け持ちます。
政令指定都市等の大きな市の場合は、逆に一つの市内に複数の警察署が存在する形になります。
ともかく、警察署は付近地域の警察組織の拠点ですので、交番やパトカー等も、基本的にその警察署に属する建物になります。
『警察署 > 交番・パトカー』
という関係性ですね。
結論:『警察署の出張所のようなもの』
役所・役場にも地域ごとに
『出張所』
ってありますよね。
ワザワザ市役所・町役場に行かなくても、近所で住民票手続きが出来る場所。
あれの警察版が交番だと思って下さい。
そのため、交番は必ずどこかの警察署に属しています。
交番の警察官も、最初は警察署に出勤し、着替えたり、準備をして、警察署から交番に移動して勤務します。
警察署の指示の元、交番の警察官も単発的には、パトカーの補佐に就いたり、被疑者(≒犯人)の護送勤務に就いたり、特別捜査本部の応援要員になったりします。
このように交番は警察署の下位組織となります。
結論:『=交番』
交番と似ている存在に
『派出所』
というモノがあります。
『こちら葛飾区亀有公園駅前派出所』
という作品でも使われている、派出所という存在。
実はこの派出所というモノは、交番のことです。
交番の古い呼び方が派出所なんです。
そのため今は派出所とは言わず、全て
『交番』
で統一されています。
そのため、特別な思い入れがない限り派出所という呼び方はしない方が良いと思います。
「何も分かっていないんだな。」
「曖昧なんだな」
と思われるだけですので。
ちなみに、交番に
『○○派出所』
と書かれているのは、工事にもお金(=税金)が掛かるので、直せていないだけです。
結論:『警察官が住んでいる』
「交番と派出所が新旧の呼び方の違いなら、駐在所もそんな感じかな?」
と思うかもしれません。
しかし、交番と駐在所は大きく違う、別物です。
駐在所は、裏が警察官とその家族の住む場所になっています。
そのため基本的に既婚者しか駐在さんになれません。
(都道府県による違いはあるかもしれませんが)
駐在所も警察署に属する下位組織です。
しかし、交番と違い、住む場所と仕事場が一緒なので、基本的には警察署に出勤せず、最初から駐在所に出勤します。
警察官は一人です。
警察官が不在の時に通報があると家族が受けます。
家族は警察とは一切関係ない一般人です。
しかし、電話を受ける等の業務を行うことになるため、家族にも手当てが支給されます。
交番には警察官は住んでいない。
警察署を経由して毎日交代している。
駐在所は警察官が住んでいる。
基本的に毎日警察署に行く必要はなく、一人の警察官がいるだけ。
このような違いがあります。
結論:『元交番・駐在所。警察官の立ち寄り場所』
最近交番や駐在所の数が減っていると思いませんか?
そう感じている人はそう多くないかもしれませんが、実は交番や駐在所の数は減っています。
日本全国的に交番・駐在所の統廃合が行われているんです。
そして、その分の人員を、もっと適切な場所に配分しているわけですね。
では、元々交番だったり、駐在所だった場所はどうなるのでしょうか?
それが
『連絡所』
という場所になります。
基本的に警察官や警察関係者はいません。
定期的に巡回に行くこともありません。
では一体どんな目的で使われているのでしょうか?
それは地域によって様々なので一概には言えません。
それでも私が知っている限りだと、
◎、パトロール中の警察官の立ち寄り・休憩所
◎、地域防犯活動の拠点として貸出
辺りが多いです。
私がまだ交番の警察官だった時代は、この連絡所が始まりだした頃だったので、使われていませんでした。
近所の住民からは
「あの駐在所潰れちゃったんだね。この辺りはどうなるの?」
等とよく聞かれていました。
正直、何の設備や物品も置いてなかったので、パトロール中の休憩場所としても使い物にならなかったんですね。
貴方の生活の中で何気なく見聞きする、警察組織の名称。
似たこれらの違いが何となく分かって頂けましたか?
それでは
『警察署、交番、派出所、駐在所、連絡所の違いとはなに? 元警察本部警察官が教えます』
をまとめて終わりにします。
警察署とは
警察組織の地域の拠点である。
交番とは
警察署の出張所のようなものである。
派出所とは
交番の昔の呼び方である。
駐在所とは
警察官が家族と一緒に住み込みで働いている場所である。
連絡所とは
交番や駐在所の統廃合により廃止となった建物である。
使われ方は様々で、
◎、パトロール中の警察官の休憩場所
◎、地域防犯活動等の拠点
等々。
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