人は誰でもが、無意識に差別をしてしまうことがあります。そして、誰もが生まれ育った経験の中から自我をもち、故に先入観を抱いてしまう生き物なのではないでしょうか?
私の礎を築いてくれた新潟県長岡市には、素晴らし教えがあります。それは、互尊独尊という教えです。端的に説明すると「自分のすべて受け入れ、相手のすべてを受け入れなさい」という教えです。詳細は、下記のページにて以前書いたものがありますのでそちらごご覧ください。
互尊独尊 決して簡単なことではありません。しかし、今回の内容はそのような気持ちで読んでいただきたいと思っています。
自分の望む性で生きれないということは、人権の侵害です。そして、それに対するバッシングはセクシャルハラスメントなのです。
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さて、本題です。
本日は、以下の順で話を進めていきます。
◆1 LGBTとSOGIの違い
◆2 他者の性を正しく理解するための4つのポイント
◆3 小川駕領の性とは
◆4 Xジェンダーとは
◆5 本人はどのように考えているのか
◆6 最後に女装や男装について
さまざまな文献を読むと微妙にニュアンスの違う解釈で書いてあるものがあります。これは、あくまでも私自身の言葉で文章にすることを大事にしたために生じたズレです。
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LGBTという言葉は、日本でも少しづつ市民権を得るようになってきたようです。しかし、その中身について正しく理解している方はどれほどいるのでしょうか?
次の章で述べる事柄に大変密接なことがらなのですが、LGBTとは主に対人関係に対する性を多様性を表現している言葉なのです。
つまり、「セックスの相手が誰か?」ということです。
L = レズビアン
G=ゲイ
B=バイセクシャル
T=トランスジェンダー
この中で、トランスジェンダーだけが少し毛色が違うのですが、「女性同士の恋愛」「男性同士の恋愛」「どちらも恋愛対象」「自分の求める性で適したパートナーが対象」といった感じです。
つまり、LGBTとは、それらを理解できない人のために説明しやすく作られ言葉ともいえます。
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近年、SOGIという言葉が頻繁に使われるようになってきました。
SOGIとは、一部のマイノリティを指すLGBTとは違い、もっと大きな視点で誰にでも存在する性について包括した言葉なのです。
つまり、すべての人がSOGIという言葉の元で何かしらの性に属しているということです。
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近年、LGBTに変わり、SOGIという言葉が広く使われるようになった背景は、他者の性を正しく理解するために、恋愛対象だけを注目するだけでは不十分であるという認識が確立されつつあるからです。
今回は、それを4つのポイントとしてあげます。
ここで重要なことは、それぞれの相互関係なく誰でもが4つの性を持っているということです。
〇1 生まれたときの身体的な性
〇2 恋愛対象の性
〇3 自分が求める性(社会的な性)
〇4 潜在的な性
1は、誰もが認識する自分の身体的な性です。むろん、両性具有といった特殊な身体の方々もいます。
2は、これはLGBTが表すものです。
3は、自分が社会の中で、認められるべき性です。
4は、生まれながらに持つ精神的な性です。
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例をいくつか示します。
多くの人が認識している一般の女性の場合。
1.身体は女性
2.恋愛対象は男性
3.自分が求める性は女性
4.心も女性
当たり前といえば、当たり前のかもしれません。全く違う場合もあるのです。ゆえに、他人の性を正しく理解するために、LGBTという言葉ではなく、SOGIという言葉が使われるようになったのです。
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では、私の場合はどうなのか?私の場合は、もう少し複雑なです。
1.身体は男性
2.恋愛対象は両方
3.自分が求める性は、入れ替わる
4.心も不明
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ここだけ読むと、フリーズしちゃいそうな複雑さかもしれません。
1.おちんちん、付いています。たとえ、強く望んで性転換をしたとしても、子供を産むことなどできません。ただ、女性に身体に形だけ近づけただけです。
2.恋愛対象は、男性女性どちらでも好きになります。SEXも同様です。
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ここから急に複雑になります。
3.私は、求める性が切り替わります。ただし、基本的には女性なのです。
つまり、様々な要因の中で、ときどき男性の性が強くなるのです。
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相手によって、男性が強くなることがあったり、相手が求める性によって変わることができたり、仕事や社会的に求められる状況によって、本来求める性である女性とは別に男性の性が現ることがあるのです。
このようなことを、性の分類としてはXジェンダーといいます。ただし、この呼び名は日本だけで通用する呼び名のようです。
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4.生まれながらの潜在的な性について、私はわかりません。そもそも、潜在的な性において、人間社会で言われるような男性、女性といった分類があるかどうかも疑問に感じています。
強いて言えば、中性といったところだと思っています。
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日本独自なのか、アジア圏で通用するのは不明です。しかし、長年自分の性を説明するのに適した言葉を探し求めていた私にとっては、今のところ、Xジェンダーが一番しっくりくる言葉です。
世界的には、クイアといった言葉の方が一般的なのかもしれません。
私は、自分の性が切り替わるといった表現を使っています。しかし、Xジェンダーもクイアも自分の性を決めていないといった表現が正しいのです。
男性でも女性でもない第3の性。それが、Xジェンダーだったり、クイアだったりするのです。
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私は、女性です。ただ、たまに男性に化けます。
しかし、自分の望む性を押し出そうとすればするほど、多くの壁が立ちふさがり、何度も何度も、苦々しい思いを繰り返してきました。
例えば(最近のことだと)
・女性でありながら、女性のトイレに入ることをためらう。
・女性でありながら、男性寮しか認められない。
・女性でありながら、男性のユニフォームを強要される。
・アンケートに男性と女性以外の選択がない。
・求人に応募すると、性別の問題で採用されない。
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私自身は、女性です。しかし、周りに無理やりでも理解してもらうとは思いません。
私を男性だとして付き合いたい人は、男性だと思って付き合ってもらえればいいです。女性だと思って付き合ってくれる人は、それでいいです。
ただ、私は互尊独尊の教えである「自分のすべて受け入れ、相手のすべてを受け入れる」のように、大きく構えているだけです。
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はっきり言って、番外編です。
古くから、女装や男装は、古今東西文化として寝ずいているもので、決して異文化のものではありません。
私は、女性なので女性的な服を好む。それは当たり前です。しかし、ファッションは自由です。
女装や男装という言葉が古いのではないでしょうか。言うなれば、ただのコスプレですから。
なんとなく、反論したかったのです。
小さい頃から、なぜ、男なのに女の恰好をしているのか?と様々な人に言われ続けてきたので。
おわり