つい先程テレビ番組を見ていると、中学生から高校生あたりの頃に好きだった曲が挿入歌として流れ始めた。久しぶりに聞いて懐かしさを感じつつ、当時の記憶が少しよみがえった。我々は決して過去には戻ることは出来ないけれど、音楽を聞くだけでその当時のことを思い出させてくれる。音楽は聞くだけでその当時の感覚に戻ることができるような、言わばタイムマシーンみたいなものだとつくづく思う。
そうは言うもののやはり、過去に戻りたいと思うことが時々ある。そうは思ったって過去には戻れないのは分かっているのに、分かってはいながら過去に戻りたいと思ってしまう。戻りたいと思えば思うほど過去には決して戻ることは出来ない現実が突きつけられて辛くなる。つい最近、「急に本当にいきなり過去のことを思い出して『もうあの頃には戻れないんだな』って思う時がある、不定期でいつ来るのかわからないから尚更しんどい」とツイートをした。当時は何とも思わなかった一つ一つのことが輝いて見え、それらはお金では買えないから尚更高い価値を感じてしまう。手元に高校の時の卒業アルバムがあるけれど、見始めたら今以上にきっと過去に戻りたくなってしまうだろう。
過去に戻りたいと思うことは、戻りたくなるほど過去の思い出は素晴らしいものであることだけでなく、今が充実していないという現実も同時に知らせてくれるような気がする。過去に戻りたいと今こうして思っているけれど、きっと社会人になった自分は大学時代のことを思い出して「あの頃はとにかく自由で良かったな、戻りたいな」と思うのだろう。結局過去の自分も今の自分もこれからの自分も、どの時代の自分も「過去に戻りたい」と思うものなのだろう。「過去に戻りたい」と思って生きるよりも「今が1番楽しい」と思って生きた方が幸せに決まってる。そう思って生きられるような人生を歩みたいものだ。