またAI・ブロックチェーン展に行ってきました。
AI展はデジタル人材育成支援展との併設、ブロックチェーン展は量子コンピューティング展との併設でした。
東京ビッグサイトの南展示棟でした。
小雨が降っていましたが、なんとか傘を差さずに済みました。それにしても東京は暑いですね。Tシャツ1枚でも良かったです。
昨年までに比べ、量子コンピュータのブースが増えていました。この分野の盛り上がりを感じました。
ブロックチェーン展のエリアはやや昨年より狭くなっていたように感じました。
お金があるところは、資料を手提げ袋にあらかじめ入れて用意してくれています。大きな袋を用意しているところもあります。たしかに、袋を大きくすれば他の袋をそこに入れられ、自社のマークが表に出ることになります。
マクニカ、FPT、Idein、HEROZ、INSPURが袋をくれました。一番大きな袋をくれたのは、INSPURでした。
マクニカ:電子部品商社。
FPT:世界的に有名な、ベトナム最大のソフト開発会社。FPTの袋には、なんとなくベトナムを感じられるキャラが描かれていますね。
Idein:エッジAIやIoTの開発会社。社名ではなくAI・IoTサービスActcastの名を載せています。
HEROZ:将棋AIで有名なAI開発会社。
INSPUR:中国の、データセンター向けハード開発会社。
2つのセミナーを受講しました。
講師:フィナンシェ 國光宏尚さん。
DAOはビジョン、パーパス、コミュニティ、通貨からなる。応援の形は、ファンからパートナーへ。國光DAOに入って、一緒にWeb3.0を盛り上げよう。より詳しく知りたければ、最近出した本を読んで欲しい。40過ぎたオッサンが泣きながら書きました。
講師:早稲田大学 尾形哲也さん。
AIは実世界で使う事例がまだ少ない。データをどれくらい集めたら、AIは間違えなくなるかという問いは意味がない。間違える前提としなければならない。世界のすべての可能性を学習することはできないから、エラーは受け入れるべき。
マイニング機で有名なANTMINERの実機を展示。
「マイニングマシンの販売と専用ファームの輸送から設置保守運用をすべてサポートいたします」。
NFTマーケットプレイスの楽座。井上雄彦さんの「バガボンド」、「スラムダンク」の色紙の展示がありました。それと織田信長などの名刺がありました。こちらは何かのNFTを名刺サイズに印刷したものかもしれません。
「RAKUZAはNFTで新たな時代を創ります。」
ブロックチェーン・カルダノのブースはかなりの人だかりでした。写真は、カルダノと他のブロックチェーンを比較したときの優位性をスタッフが説明しているところです。
「世界を、すべての人にとってより良いものに。」
来場記念にTシャツなり何なり買えるものはないかあちこち見ていたところ、カルダノブースでTシャツやタオルを売っていました。Tシャツを3,000円で買いました。$ADAで買えますよと言われましたが、$JPYで買いました。寝巻か下着にしよう。
カルダノと比べ、活気がなかったアルゴランドブース。なので写真なし。アルゴランドTシャツが売られてたら、こちらの方を買いたかった。スタッフが着ていたアルゴランドTはカッコ良かったと強調しておきます。○○時から説明会をやりますよと言われたが、私はその時間はセミナーを受講せねばならず、タイミングが悪かったです。
アルゴランドはカルダノよりステーキング利率が低いと思います。$ALGOの値動きは$ADAよりも良くないですし。そういったところが集客に反映されているのかなと思いました。でも、アルゴランドはカルダノよりグリーンで高速なブロックチェーンですから、もっとそういうところをアピールした方がいいでしょう。紳士的なのはいいですが、カルダノみたいなガツガツしたところも見たいです。
「これが"金融の未来"です。分散型と伝統的な金融モデルの融合は加速しており、私たちはそれを後押しします。」
昨年まではあまりやる気が感じられなかった日本ブロックチェーン協会ですが、今回は資料配りはまじめにやっていました。いただいた資料を確認すると、「創・佐藤法律事務所」というものが目につきました。Fintech・金融・AI・VR等各種テクノロジーベンチャーの支援を行うローファームとのことです。なんですかローファームって。law firmで法律事務所なんですね。低い農場ってなんだと思いました。
「ブロックチェーンが国家戦略に!」
東京エレクトロンデバイスのCerebras CS-2はGPUのお化けみたいなものです。AI開発でも方式としてオンプレかクラウドかを考えますが、開発費削減のためクラウドを選んでも思ったより時間がかかり結局かなりサービス使用料が嵩むといったこともありえます。CS-2はNVIDIAのデータセンター用GPUと比較してもかなり性能が高いのが特徴です。見た目もカッコいいですね。
「Cereblas CS-2で高速AI処理を実現」
こちらがCS-2に入っているウェハースケールエンジンチップ(WSE)です。
このあたりから疲れてきて、写真を撮れませんでした。すみません。これ以降、写真はありません。
筆者の甥が、IT分野の専門学校に行きたいと言っています。学校パンフレットを見せてもらうと、AIに関する科目もありました。AIに関する資格もあったはずだと日本ディープラーニング協会のブースに行くと、無料講座と検定の資料をくれました。
「AI for Everyone」という講座があります。ビデオを観るだけのコースなら無料で、修了証をもらえるコースだと$49かかります。修了証がもらえるメリットは、その上の「G検定」の受験料が30%引きになります。G検定はジェネラリスト向け、E検定はエンジニア向けです。G検定を取ったら、勉強を重ねてE検定を目指すと良いとのことです。この情報は甥に教えます。
「日本ディープラーニング協会は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指します。」
顔認証とセキュリティを組み合わせたデモをやっていました。私の顔をカメラで撮影して登録します。すると次に私の顔をカメラに向けると、ドアのロックが解除されます。かなり認識速度が速いので、会社の門や社内のセキュリティに使えます。カメラだけでもいいですし、プラスチックのIDカードとの併用もできます。奥行きも見ているので、顔を印刷した紙をカメラに見せても開錠できないし双子も見分けるとのこと。これはかなり使えるシステムでした。
かなり有名な会社ですね。社員の半数以上が博士なんだそうです。すごい。わざと嫌味に、「おたくみたいな会社は上場企業しか相手にしないでしょう?展示会に出展する意味あります?おたくのAIは中小企業なんか払えないほど高価ですよね?」と聞いてみました。すると別の担当者(彼も博士とのこと)が出てきて説明してくれました。
とんでもないです。お客様に最適なAIをゼロから作るのが当社の強みです。要件によってはAIを使う必要がない場合もありますので、そういうときはそのように正直に申し上げています。確かに数百万円以上はしますが、例えば複数社でジョイントを組んでもらって、できたAIを皆でつかってもらうようなこともできますので、その場合は一社当たり百万円以内におさえることも可能です。
と丁寧に笑顔を崩さず説明していただきました。試すようなことをしてすみませんでした。なかなか人間的にも素晴らしいとお見受けしました。恐れ入りました。
社名とサービス名が同じ「ダイレクトクラウド」なんですかね。ファイル共有、ファイル転送システムです。NASからの移行を想定しています。ユーザ、グループを作ってフォルダごとに権限を付与し、セキュリティを確保できます。また、社外からファイルにアクセスさせることもできるので、データ便やおくりん坊のようなサービスを使う必要がなくなります。情シスが知らない間に社員がそのようなサービスを使っていることってありますよね。ダイレクトクラウドはユーザ数にかかわらず定額制なので、社内のIT統制を考え、ユーザ数が増えることが見込まれる場合は使用を検討すべきです。それにしても、AIを使っていないサービスをAI展で展示するとは。
社名とサービス名は完全に忘れてしまいましたが、小売り業向けのサービスだったと思います。カメラで人をとらえると、性別と年齢を推定するデモをやっていました。とても若い説明員と私が映ると、説明員はMale, 22と表示されるんですが、私はMale, 71でした。
みなさん!この会社のAIは精度が悪いですよ!!と書きたかったですが、社名もサービス名も控えてませんでした。残念。
AI、ブロックチェーン、量子コンピュータとデジタル人材育成支援は分類が異なるものですよね。それを併設してはシナジーが効かないのではないでしょうか。経営者や課長級以上が集まることを想定していたのかもしれませんが、展示会企画側の意図がよくわかりませんでした。
ブロックチェーン展はNFTサービスがまだ盛り上がっていましたが、私は今の美術・芸術分野のNFTにはあまり興味はないです。猿のNFT持ってて何が楽しいんでしょう。ブロックチェーンのユースケースとしてもっと実用的な何かが必要で、早くそれを見つけないと世間からずっと白い目で見続けられる「怪しいもの」になってしまわないでしょうか。
都会はAIを使う事例も増えているんでしょうが、田舎はなかなかそうはいきません。DXの前にITなので...。自社や身の回りでAIを使う事例を作って、市のイノベーション推進や産業部門に売り込んでみたいです。
以上