幕張メッセで行われていた以下の展示会に行ってきました。関東に出たのは一年ぶりでした。
AI・人工知能EXPO
ブロックチェーンEXPO
量子コンピューティングEXPO
XR総合展
昨年の記事はこちら。
マスクがないと入れないようになっていました。手指の消毒、検温もありました。
気になった製品・サービス・会社などを、ジャンルをまたいだごった煮式で書きます。
カルダノ・ブロックチェーンは私は知らなかったんですが、ボランティアで運営されているんですね。特徴として
・ガス代が安い
・高速
・消費電力がBTCの0.01%
とのことです。Tシャツやタオルをブースで販売していましたが、応援したい気持ちはありましたが買いませんでした。もう少しカッチョいいデザインにしてもらえれば!
例年それなりの広さのブースの日本ブロックチェーン協会。でも展示はないし資料を置いているのみ。もっとグイグイ来てほしいです。
アニメやアート作品をNFT化している楽座。文化財をNFT化する超楽座というサービスも始めたようです。
超楽座と似たような感じですが、日本刀や文化財のNFT化をしています。こういうものは本物であることが重要であり、真贋鑑定も当機構でするとのこと。出品代行もしてくれる、至れり尽くせりのサービスです。NFTマーケットプレイスはまだ構築中です。今後に期待です。
猫見障子という展示です。人に反応して、すりガラスの向こうの猫がこっちに来たりします。この写真だとぼやけて見えていますが、わざと精彩な表示にしていないとのことです。
ユニマというSaaSを提供しています。NFTサービスを簡単に作ることができるシステムです。各種APIがあり、ブロックチェーンエンジニアを確保して開発するより手早くシステム構築ができます。個人的にこのサービスは興味があり、うまく使えないかなと思っています。
天下のVMwareがブロックチェーン?と思いました。仮想化システムでは大手の会社ですが、クラウドサービス発展のため焦りがあるようです。
経済予測プラットフォーム「ゼノブレイン」のデモを見せてもらいました。帝国データバンク等をソースにして、国内40万社の企業、15000業界、3万品目以上の需要予測を定量的に把握できます。ユーザとしては、機関投資家、企業の営業員や経営層、コンサルタントなどが考えられます。
家庭教師のトライのCMをよく見かけます。AIを駆使していることが伝わってきますが、そのトライのAIを手掛けているのがギリアです。
ギリアの清水社長の講演を聴きました。「ギリア・スペクター」は、AIがAIを作ります。ついにそんな時代になったか...という感じです。人間が作ったAIとスペクターが作ったAIを比較すると、AIが作ったAIの方が性能も高く使用する記憶容量も少なくて済みます。エッジコンピュータ(クラウドでなく、現場に置くコンピュータ)に今まで載せられなかったAIを、スペクターを使えば載せられるようになります。先日のドコモの通信障害のように、ネットが使えなければクラウドコンピュータは使えなくなりますが、エッジに置けばミッションクリティカルなシステムも停まらずにすみます。
ギリア・スペクターの製品紹介公式ページが見つかりませんが、以下のページが参考になります。WirelessWire Newsというメディアに載っている清水氏の記事です。
ヘッドセットをつけてバッティングができるシステム。未来のバッティングセンターはこうなる?場所を取りませんし。
透過ディスプレイ。車に搭載して、ナビをフロントに表示するなどできそうですね。
美容系施術シミュレーションができるシステム。医療などでも使えそうですね。
昨年と比べると、出展者も来訪者も大幅に増えていました。あちらこちらで、皆会話を楽しんでいました。出展者の表情も活き活きしているようでした。はやくマスクなしでこういうイベントができるといいですね。
AIでは、昨年は単純な物体認識の展示がありましたが今年はなく、付加価値をつけようという企業側の努力が見えました。
ブロックチェーンではNFTに関するブースの人気が高かったです。メッセージアプリのLINEもかなり大きなブースでブロックチェーン関連の展示をしていましたが、あまり人はいませんでした。中央集権を嫌う文化のためと思われます。カルダノのブースは小さかったですが、コアなファンが集まっているようでした。
XRはかなり盛り上がっていました。PoCが終わって実務で使えるレベルになってきたことの現れでしょう。かなりニッチな、視力が悪い人がヘッドセットをつける際の眼鏡なんて展示もありました。目で見えるわかりやすさは一般向けに大事だなと感じました。
量子コンピューティングは、そういう実務をしている人にしかわからない展示になっていました。なので昨年もそうでしたが今年も話せることはありません。。。
以上