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UniswapでALISがETHと交換できる?いやまだ?

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  • はるか先生
  • 2019/10/04 22:20
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コインエクスチェンジの事件は驚きでした。新しい時代の幕開けを示す事件なのかもしれません。

中央集権的な取引所では小口のトークンの商売はもう成り立たないのでしょう。そうこれからは新世代の技術を使うべきなのです。

Uniswapとは

UniswapはDEXです。DEX(Decentralized Exchange)はスマートコントラクトのみで動いている仮想通貨取引所です。CEX(Centralized Exchange)は、内部的にオフラインでの相対交換を行って運用しています。そのためどんな通貨のペアも簡単に作れます。

過去CEXに対抗してDEXも雨後の筍のごとく発生しましたが多くのDEXでは流動性の問題があり売買の締結が難しかったのです。

その問題に対応する技術を盛り込んだDEXが第2世代のDEXであり、有名なところではBancor、0x、 Kyber等があります。それぞれのアプローチで流動性対策を仕込んだ仕組みをもっています。詳細は下記の記事をご参照ください。

 

Uniswapは、第2世代からさらに進化しています。

設計が新しくほぼ1年前の2018年10月のDEVCONでの発表からだったかと思います。この時にヴィタリックのお墨付き並びにETHEREUM財団からの資金供与も得てスタートしたというプリンス的な存在なのです。

 

Uniswapの技術

KyberやBancorのようにプールという概念を持ちます。ただし。Kyberと異なり金額はBancorのように自動計算されてトークンの交換希望者に提示されます。

Bancorでは有名なBancor式で鮮やかに価格を決めていました。Uniswapも鮮やかにヴィタリックの考えた手法をもとに金額が決まってきます。

ヴィタリック直筆の投稿がこちらです。もしかしたら歴史的な投稿になるかもしれないのでおぼえておきましょう。

 

考え方はシンプルで用意されたETHのプール量とトークンのプール量をベースに下記の数式が成り立つように金額が決まってきます

ETHのプール量 x トークンのプール量 = 固定値

一度解いてみましょう。

下記の例はUniswapのサイトからお借りしたものです。せっかくなのでトークン名はALISに名前を変えておきます。

初期値

プールには報酬がついており任意の人がプールに貢献できます。参加することで利益を得られる構造になっているので需要のあるトークンの場合はプールが大きくなってくるはずです

ETH_pool = 10

ALIS_pool = 500

定数 = 10 * 500 = 5000

ここで定数はプールの量から自動的に決められます。

購入

購入者は1 ETH分のALISを購入しようと思い、ETH_poolに1ETHを投げ込みます。この時に0.25%が手数料として引かれますのでプールには0.9975 ETHが入ります。

購入者が投げた金額: 1 ETH

手数料 = 1 ETH / 500 = 0.0025 ETH

ETH Poolの変化  10 + 1 - 0.0025 = 10.9975

ALIS_poolの新規値 = 5000/10.9975 = 454.65

購入者の受け取る量: 500 - 454.65 = 45.35 ALIS

4行目で現れる5000は初期に作成された定数です。この定数を守るために5行目でALISが購入者におくられることになります。相対量での取引になりますが、金額としては 45.35 ALISを1 ETHで購入していますので、1ALIS=0.022 ETH(419円)の取引であったといえます。

 

手数料の再投資

先ほど引かれた手数料はpoolに再投資されます。ただしこの手数料はpoolに供託した人がpoolを引き払うときにしっかりと手に入れることができます。自動再投資だとおもっていただくと良いでしょう

これによりpoolは新規のバランスとなります。

ETH_pool = 10.9975 + 0.0025 = 11

ALIS_pool = 454.65

新定数 = 11 * 454.65 = 5,001.15

今度はこの定数で次の購入者が同額での購入を行った場合のレートは少し悪くなります。少し見てみましょう。眠くならないように一気に計算しておきます。

1ETHでALISが買える量= 456.65 - (5001.15/11.9975)  = 38.8

おなじ1ETHで一人目は45.35 ALISを買えました。2人目は38.8 ALISしか得られませんでした。このようにして価格の変動が起こります。

売りも可能なので反対方向の取引があれば価格は下がり多くのALISが手に入るようになります。期待としては双方の取引によって価格のバランスがたもたれることが期待されます。

また市場との剥離に関しては、トレーダーがその剥離から利益を得られて積極的にUniswapでのトレードに関与することによって剥離が埋められることを想定しています。つまり人力です!

 

プール金提供者の利益

ここで重要な点は0.25%の利益がPool金提供者に取引の度にあたえられることです、大きな金額のプール金をUniswapに供託するだけで富を生むのです。この仕組みが取引量の多いトークンのプール金を供出するモチベーションとなります。

 

きょろナッツさんからコメントいただきました。下記の点も考慮したうえでご検討ください。

uniswapの流動性提供者は手数料を得られる利だけではなく、価格変動損失リスクを負います。

これは引き出し時のレートが提供時から変動すると、単純ホールド(提供せずに同数のETHとトークンを保持するだけ)の場合と比較していくらか損してしまうというものです。

流動性提供を他の人に勧める際には、このリスクも説明する必要があると思います。

最終的に単純ホールドと比較して得するかどうかは手数料益と価格変動損失の競争関係で決まります。例えば、提供してからいくらか取引が行われ、レートが提供時と同等に戻ってきたときに引き出せば手数料益がそのまま得られます。

このことは以前記事にしたので、良かったらご覧ください。

 

はるか追記:

この系統のアクションはできればおおまかにでも自分でリスク計算ができるものにお金を入れていただくのがいいです。よくわからないならばそれは自分の身の丈を超えた物件/案件だとおもってください。それが生き抜くポイントだと思っています。

 

 

UniswapにALIS-ETHのペアが存在

実はすでにALISのプールが存在します。Uniswapのサイトはとても使いやすくSWAPの項目でペアを選んで、自分の変換したい量を入力します。その値により手に入るペア通貨の値が表示されます。

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ALISはまだPoolが小さい

残念なことにまだプール金が小さすぎて取引ができません。ただpool金を増やせば取引は成立します。

アプリのpool金の入金は下記のようにおこないます。上記のpoolのボタンを押すと下記の画面がでてきます。Add Liquidityがpool金の入金を意味します。

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重要なポイントですがETHとALISの両方をpoolする仕組みになっています。決してALISだけをいれておけば複利で儲かるというわけではないのです。

この行為をおこなうことにより金額初期値への関与ができるわけです。上記の例は1ALIS=2円程度のイメージで作成してみました。

最後にAdd Liquidityを押すことによりスマートコントラクトが発動し、あなたのトークンの一部はロックされることになります。

 

ALISのpoolが大きくなれば実用性は増す

まだお遊び程度の資金しか私はpoolできていません。ALISの流動性が生まれればpool拠出者は相応の対価を得ることができます。この仕組みの愉快なところはどちらの方向での取引であってもpool提供者は手数料を得ることができるわけです。

もし興味があればぜひぜひ遊んでみてください。本当に簡単に使えるシンプルなUIとなっています。このUIに将来的には面白機能を億ラビット君がつけてくれることでしょう。

 

DeFiは我々の投資活動を拡大させる

これこそが今まで我々個人は身を置くことができなかった手数料ビジネスの世界です。個人も手数料ビジネスの世界にリスクを背負って小額から参加できるようになったのです。DeFiという活動は決して大きな銀行の仕組みをささえるだけのものではありません。我々が既得権益で得られていたような商売に小額から参加できる素敵な仕組みだと理解しています。

もちろん投資なので相応のリスクを負うことは大きな銀行も我々個人も変わりはありませんが。

 

まとめ

ALISの交換の口としてのUniswapを紹介しました。ぜひ小口でもいいのであなたもUniswapにALISを供託してみましょう。大きなトークンのペアではあなたは鯨になれません。でもALISなら...

 

 

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