インド人の「これ辛くないよ」は過信するべからず。
話は遡ること数年。インド南部を訪れたときのこと。
ホテルで出てくるご飯やレストランのメニューは基本カレー。
違うものを選んでも結構な割合でカレー味かスパイシーな味。
もちろん、マクドナルドのバーガーもケンタッキーのチキンも辛いもの多め。
そういえば、空港もスパイスの匂いがした。気がする。
南インドのカレーはシャバシャバでかなりスパイシーなのが特徴。
最近都内の至るところに見かけるカレー屋さんの多くは、
北インドやネパールのカレーを日本人向けに提供しているため、
あのこってり・マイルドなカレーをイメージしていると全くの別物。
ちなみに南インドでは主食にナンはほとんど出てこない。
マイルド寄りのものも食べたいと思い、インド人にどれが辛さ控えめか
聞いてみると、"This is not spicy."と教えてくれた。
が、辛さの基準値が日本人とはかけ離れており、
辛くないと言われたものを食べてもやっぱり辛い。普通に辛口のカレー。
とはいえ、滞在していると徐々に辛さに慣れ、香りや味わいがクセになっていく。
帰国後にバーモントカレーを食べたときには、
これをカレーと言ってしまってよいのかと思ったほど。
(大げさかもしれないが、本当に思ってしまった。)
なかなか日本ではなじみのない南インドのカレー。
東京にちらほら南インドカレー屋さんがあるらしいので、
コロナ禍で海外旅行気分を味わう目的でもぜひ。
あなたのカレー観が変わるかも。