前回までのあらすじ!
研修で成果を上げ、新人では異例の新規開発案件にアサインされたぼく。
「23歳でオラクルゴールドを持つ男」として、
周りからの大きな期待に応える為、仕事に邁進していたのだが、どうしても耐えられない事があったのだ。その内容とは…………。
↓前回記事↓
こんにちは。こたろーです。
前回の続き。ではよろしくお願いします。
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その内容とは
期待のエスカレート
これである。
自分なりに、配属後も肩書きに恥じぬ様、周りの期待に応えるよう
努力したつもりだ。
周りがOJTなどと言って上司の雑務をこなすのを横目に、新人がたった1人でお客様とシステム仕様の打ち合わせに出向くことも頻繁。
圧倒的成長👊などと言えば聞こえは良いが、
良くも悪くも「即戦力」だった。
故に、上手くいかない時はとんでもなく辛かった。
分からない事があってリングマに質問すると
「え、お前そんな事も分からないの??オラクルゴールドなのに?笑笑笑笑笑笑笑」
打ち合わせで上手く立ち回れなかった時には
「ここは?ここはなんて聞いたの?こういう時は?こういう時は?こういう時は?聞いてないの??そういう所がダメなんだよ早くヒアリングし直してこいよお前!」
マシンガンか何かですか?
生憎、僕は文化部生まれ帰宅部育ち。
煽りやスパルタ教育に耐えられる素養を、
持ち合わせていなかった。
僕の気持ちはこうだ。
「何でこんなに言われなきゃいけんのや。実務20年やってるお前と同じ視点で判断し、仕事できると思うなよボケが!!」
我ながら甘えてる。が、正直な意見だ。
ゆとり上等である。
そもそも、資格を持ってるからと言って、直ちに実務で役立つわけが無い。
実務で知識を使い倒して、初めて本当に身に付くのだと思う。
野球に例えると、
150キロのストレートを投げられるけどノーコンノースタミナって事。
もっと練習なり実践でこいつらを磨かないと、
プロの世界では生き残れないのと一緒だ。
が、ろくなコントロールやスタミナも無いまま試合に出され続けた僕は、
当然シーズン終了を待たずに疲弊しきる結果となった。
ついには会社に行けなくなった。
これには我ながら驚いた。
朝起きたらリングマの顔が浮かぶのだ。
そのまま押し寄せる強烈な吐き気。
起き上がることが出来なかった。
こんな症状、のほほんな自分とは縁のないパターンかと思ってた。
これが1週間に1~2度のペース。
有給が一瞬で溶け、
リングマからはサボり魔との烙印を押される結果となった。
このままでは壊れる。
会社をサボった真っ白の顔で、
僕はパソコンを開き、ビ〇リーチに登録した。
続く。