まるや本店JR名古屋駅店で「まるひつまぶし」を食べました。ネギや海苔、ワサビなどの薬味はお替わり自由です。しかし、ひつまぶしそのものが美味しいので、お替りするまでもなく食べ終わりました。薬味の中では、しそがインパクトがありました。最後は、お茶漬けで食べることが一般ですが、お茶漬けの分も残りませんでした。
ひつまぶしは切り分けたウナギの蒲焼を櫃に入れたご飯に乗せた料理です。櫃の中で蒲焼をご飯にまぶすから「櫃まぶし」です。平仮名だけでは「ひまつぶし」と読みたくなってしまいます。ご飯の上に蒲焼が乗せられた状態で供され、食べる人がしゃもじでかき混ぜます。それを茶碗に取り分けて食べます。
ひつまぶしは名古屋飯です。愛知県名古屋市を発祥とする説と三重県津市を発祥とする説があります。名古屋飯の天むすは津市が発祥です(林田力「千寿の天むす」ALIS 2020年10月23日)。20世紀の日本地理では愛知県は中部地方、三重県は近畿地方と分けられていましたが、上からの分類であり、実際は関係が深いです。
ひつまぶしは不揃いなものや切れ端の蒲焼を廃棄せず、有効活用するために生み出されたとされます。SDGs; Sustainable Development Goalsのフードロス削減と合致します。肉料理のタンやモツ(内臓)も無駄を出さないところから生み出されました。
----- Advertisement ------
◆林田力の著書◆
東急不動産だまし売り裁判―こうして勝った
飽食の時代から脱却