東京都世田谷区玉川の超高層マンション「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」の飛び降り自殺が竜神の祟りではないかとの怪談があります。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」は2010年竣工ですが、その年のうちに飛び降り自殺が起きました。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」は引き渡し時の内装や植栽がイメージ写真とあまりに違うことで悪い意味で話題になりました。
飛び降り事件当時、何かが落ちたような不気味な鈍い音を聞いた住民がいます。夜中の11時くらいに救急車やパトカーがサイレンを鳴らして到着するなどの騒ぎになり、多くのマンション住民や近隣住民の知るところとなりました。また、現場に飛び散った血痕やタイルの破片が残されており、目にした住民もいます。
デベロッパーや管理会社は事件を公表していませんが、人の口に戸は立てられません。事件後はインターネットの検索エンジンでマンション名を入力すると「飛び降り」などの不吉なキーワードがサジェストされるほど拡散しました。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」は竣工後も完売せず、販売が続けられていましたが、購入を見合わせた検討者も存在します。
ある近隣住民は「龍神の祟りではないか」と語ります。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」は人工地盤の上に築かれています。周辺住民からすればマンションの敷地自体が巨大な壁になります。これは集中豪雨時などに雨水を堰き止め、周辺被害に洪水被害をもたらすとして周辺住民から反対運動が起きました(林田力「台風19号の多摩川氾濫と住民運動へのフェイクニュース」ALIS 2019年10月14日)。
人工地盤で水の通り道を堰き止めたことは周辺住民だけでなく、龍神の怒りもかったのではないかと前述の住民は説明します。この土地では過去にも龍神の怒りが伝えられている。マンション建設地の近くには1960年代まで池がありました。宅地拡大などで埋め立てられました。ところが、埋め立て後に火災などの災害が相次ぎました。その後、地元の古老の夢枕に龍神が現れ、「小さな祠に祀ってほしい」と告げたため、龍神を祀る祠を建てたとされます。
祟りに説得力を持たせる事実に東急グループ創業者一族の急死があります。二子玉川ライズは東急電鉄や東急不動産中心の再開発です。その東急グループの創業者一族の五島哲は二子玉川ライズの建設工事が着工した2007年に急死しました。宿泊先のホテルの浴槽で死亡しているところを発見されました。浴槽という水に縁のある場所で死亡していたことから、これも龍神の祟りではないかと住民は分析します。